T司には癲癇の持病があったと聞いている。
幼稚園ぐらいの頃、発作があったと。
でも、それ以降は何も起きていないと
出会った頃に、そんな話を本人から聞いたことがあった。
二十歳の時、H美が統合失調症(当時は精神分裂症といった)になってしまった。
彼女の入信は、高校生の頃に私が勧めたものなので、それ以降付き合いがあって、統失になった間接的な理由も宗教がらみ。
そんなわけで、私は実家に戻ってH美の面倒を彼女が入院するまでの1年間見たのだ
警察に呼び出されたり、職場に裸体で現れたり…周囲に迷惑かけつつも、理解ある職場のおかげで継続できた。
この時、統失についていろいろ知ったんだけど、あとで癲癇患者の80パーセントが統合失調症を併発するという。
私は、まだT司の消息は知らされていない時なので、癲癇と統失の関連性に気付いていなかった。
ココから数年後の保険屋時代、上司によりもたらされた情報から、T司が統合失調症になったことを知った。
そのきっかけが私の卒業による別れだったこと。
なぜ、誰もが引き留めたのか、その理由が癲癇と統合失調症に合ったことを、私は後に知ることになる。
また、在日特有の火病についても、保険時代の上司より知らされた。
これが彼らの言う「お前のせいではない」「会いに行くな」と言った本当の訳だ。
最後にS野が電話で「もうT司はお前の知っているT司じゃない」と言ったセリフの意味を、すべてを理解したのもこの時。
何年も心に重く引っかかっていたことの本当の理由を、10年近くたった時に知った。
悲しくて切なかった。
たぶん、私がヘルパーを目指した本当の訳はコレ。
実際に、ヘルパーになって最初に精神科病棟に勤務した。
でも、本当のところ、私はどうすれば彼らの力になれるか、今もってわからない。
メサイヤコンプレックス…と言われてしまうかもしれないが、私はどちら(T司とH美)にも責任を感じている。
「お前が責任を感じることはない」そう保険屋の上司は言ったけれど、私は今も心に重くのしかかっているのだ。
私が彼らのことを忘れてしまうことは…たぶん一生ない。
それは、どちらも私にとって、高校時代の大切な友人だからだ。