ガン患者に対する理学療法という学術論文がある。

理学療法と免疫力(サイトカイン)の関連性について書かれたもので、普段皆さんが健康維持のために行っているウォーキングや水泳などが、どのような効果を上げているかレポートされたもので、運動が身体に及ぼす影響をまとめたものです。

その中にガンや花粉症が、サイトカインがアップすることで予防改善されるとあるのです。

そもそも自然治癒力とはこのサイトカインのことで、サイトカインをアップさせるために行うのが理学療法なのです。

例えば、術後のリンパ浮腫などはリンパ液が血液を巡回して心臓に戻る際にとどまってしまうため患肢が浮腫むのですが、これを放置すると患肢の機能低下によりQOLが低下します。

これを改善するのがリンパマッサージです。

また、筋肉が硬く拘縮すのも血液循環の低下から、機能低下した患肢が悪循環を引き起こしている状態なのです。

他にも痛みについても同じで、患肢の痛みを和らげるにはホットパック等の温熱療法により、サイトカインをupすることで軽減します。

これらの組み合わせが理学療法なのです。

ですからサイトカインを上げる行いが理学療法士に求められているわけです。

では、逆にサイトカインをダウンさせる行為とは…!?

例えば、術後に疼痛障害になった患者(私)がいたとして、その患者に向かって精神疾患の有無を訪ね、患者に理由を聞かれて「適応障害(軽度の鬱や睡眠障害を含む精神疾患)の既往歴がある場合、慢性疼痛は治らないので理学療法はムダ」と言われたら、患者はどう思うでしょうか!?

治療を受ける前からソレを数人の医療従事者から言われたら、激痛に苦しむ患者は何を頼りにすればいいのか!?

その後の治療行為はすべて意味がなくなるでしょう。

鬱や睡眠障害は、何も精神疾患に限ったものではなく、その他に原因があって二次障害を引き起こしている場合があります。

ですから、不用意な発言は患者をさらに苦しめ、その後の治療を左右するのです。

また、言葉によるモチベーションを上げる行為は、医療従事者は知っておかなくてはなりません。

理学療法の中には、鍼やお灸など東洋医学的治療法も、サイトカインアップとして見直されています。

私の場合、睡眠障害が改善されたことも回復の兆しになたと思っています。

音楽や趣味、質の良い睡眠はサイトカインアップになります。

治療には心地よい環境が必要なんですね。

なので、リハ室で受けるものだけがリハビリではないのです。

言葉、環境、生活習慣、それらすべてがリハビリと思います。

環境改善、大事ですね♪