6月に入って思うこと | 日記「ウクライナ人の戦い」 Masanori Yamato

日記「ウクライナ人の戦い」 Masanori Yamato

「ウクライナ戦争」を描くことで、プーチンとは何者なのかを書きたい。

6月に入って思うこと    2024/6/3 2:30

 

末には通常国会は最終版を迎える。岸田が解散するかどうか、解散したら自民党はボロ負けするだろう。それで解散できるのかという見解がもっぱらである。

 

一方で6月20日告示で7月7日投票という日程で、実質東京都知事選が始まった。立憲民主党から蓮舫が立候補したが、現職の小池百合子はまだ立候補を表明していない。

 

6月5日から委員会と本会議が12日まで続く。遅くとも12日までには立候補の有無を明らかにすると思うが、小池は今何を考えているのだろうかと想像する訳である。しかしこれが見えない。先日都内52の市区町村の首長から「出馬要請」があったというニュースを見た。このニュースが流れた後の記者会見で、小池は「自分が要請したのではない」と述べていたが、「側近も含めてわたしから要請したのではない」とは言わなかった。ただ「自分からしたのではない」と言ってるだけである。

 

公明党は早々と「小池を推薦する」と明言している。自民党は小池が出るなら立候補者を出さない模様である。自民党は、結局は小池に乗っかる形で支持することになるのではないかと噂されている。

 

ところでこの自民党であるが、衆院の補選で立憲に全部敗れ、静岡知事選でも立件に負けた。散々である。この自民党の支持、推薦を小池は果たして期待しているのだろうか?今の自民党の推薦はむしろ迷惑と考えているのではないか。

 

田母神閣下が立候補した。元航空幕僚長である。維新も立てるのではないか。日本保守党も擁立を考えていると聞く。維新と日本保守党が立てれば小池の票を食う。その時は蓮舫の勝算がUPする。

 

共産党の田村委員長は正面から蓮舫を支持すると声明を出した。この共産党を「連合」の星野会長は嫌っている。だから、都知事選について蓮舫を支持するとは言わなかった。連合の都連本部の判断に任せるといって逃げた。

 

いま立憲に風が吹いているのだろうか?政治資金の裏金作り騒動で間違いなく自民党には逆風が吹いている。保守層は岸田の国政運営を苦々しく思っていることは間違いない。その証拠が補選の惨敗であり、静岡知事選の敗北である。

 

こう書くと、蓮舫の楽勝ではないかと思われがちであるが、この期に及んでの選挙のプロたちの見方はいい勝負だろうという。五分五分というのである。小池の人気は侮れないのである。今もそうだが、SNS上で毎日「学歴詐称問題」で取りざたされているというのに、蓮舫の立憲民主党は3つの補選で勝ち、直近の静岡知事選でも勝ったというのに、都知事選ではなお五分五分というのだから小池の底力というのを改めて見直さなければならないと考える。まだ「女帝」の風格を維持しているのである。

 

わたしは5月29日の、都議会初日の小池の所信表明演説を聞いて、その演説に張りがないと感じた。その表情から笑顔が消え、その視線は中をさまよっているように感じて、小池は出馬断念を考えながら原稿を読み上げているのではないかと考えたのであるが、ここに来てもなお五分五分という見解を聞いて驚いている。

 

そう考えると、残るは維新と日本保守党がどう出るかである。立てれば小池の票を食う。その時は蓮舫が勝つ。それは、蓮舫を勝たせるために維新と日本保守党が加勢してやったことになるだけじゃないか。それは、保守勢力は何をやってるんだ?という罵りを受けることは間違いない。小池百合子という巨悪を都政から追放することには成功するが、自民党も維新も日本保守党も雁首揃えて立憲に討ち取られたということになる。なんちゅう無残な戦い方かというべきだ。

 

しかし考えたら、一方は「学歴詐称」で、一方は「二重国籍」ときている。これが、よりによって首都東京の知事選というのだからあきれる。世の中安泰というのか、アホばっかりの政治家のレベルというべきか、まさにクソのごとき日本の政治である。