共和党の大統領候補ニッキー・ヘイリー  | 日記「ウクライナ人の戦い」 Masanori Yamato

日記「ウクライナ人の戦い」 Masanori Yamato

「ウクライナ戦争」を描くことで、プーチンとは何者なのかを書きたい。

 

共和党の大統領候補ニッキー・ヘイリー  2024/1/10  1:30

 

Yahooニュースが共和党の大統領候補レースの記事を紹介している。JBpressの1/8付けの配信記事である。以下はその要約である。

 

共和党の予備選挙は1/15のアイオワ州の党員集会から幕を上げる。1/23にはニューハンプシャー州で、2/3にはサウスカロライナ州で、3/6にはネバダ州と続く。

 

従来、共和党の候補にあってはトランプが圧倒的に強いと評されてきたが、予備選を間近に控えて、ニューハンプシャー州における世論調査の結果が発表された。2位につけているニッキー・ヘイリー元国連大使が急浮上してきた。下の表は12月と1月のニューハンプシャー州における調査結果である。

 

トランプ   33→37%

ヘイリー   29→33

クリス    13→10

デサンティス   6→  5

 

アイオワ州は党員集会であるが、ニューハンプシャー州はオープンプライマリー選挙で、登録すれば民主党員でも予備選に参加できる。

 

トランプは今4つの刑事事件で訴追されている。一部の州で立候補不適格の判決が出ている。いずれも連邦最高裁に上告している。連邦最高裁が選挙期間中に判断を示すことはないだろう。トランプは大統領になって自らに恩赦を下すことを目論んでいる。

 

アメリカは割れているとよくいわれる。特に、大統領選挙になると共和と民主の闘いはいつもどっちが勝つか世界の愁眉の的である。どっちが勝っても自由主義陣営の盟主としての役割を世界が期待している。

 

ニッキー・ヘイリーという人物はトランプ政権時に国連大使に任命された女性で、インド系アメリカ人である。母親がインド人である。メソジスト派で保守的な思想の持ち主で、人工中絶を許さない価値観を有している。国連大使の前はサウスカロライナ州知事で、その前はサウスカロライナ選出の下院議員と勤めていた。1971年生まれの52歳である。

 

バイデンは人気がない。1番の懸念はその80を過ぎた高齢にある。しかし、バイデンにこれという失策はない。ウクライナとロシアの戦争に関しても、ガザ紛争に関しても、対中姿勢に関しても、これという失策を犯している訳ではない。自由主義陣営の盟主としての舵取りを確実にこなしてきた。強いてあげればコロナ禍後のインフレが続いていることと、FRBの金利高が続いていることくらいであろう。

 

岸田もそうだが、バイデンの不人気もそのことばに迫力がないことが共通している。しかし、ウクライナ戦争が始まった時の2022年の「一般教書」におけるプーチン批判の演説は迫力があった。両院議員から盛大な拍手が送られたことを記憶している。

 

トランプとバイデンの対決であれば当然にトランプが勝つだろうとの評がもっぱらである。なぜだろう?そこには強いアメリカをイメージするトランプの強烈な個性を愛するアメリカ国民がいるからという分析がある。

 

ただ、トランプは経済的、外交的にはアメリカ孤立主義を主張する人物であると見られている。ウクライナ戦争でもこれ以上の戦費の持ち出しに消極的な言質が見られる。米国人は「Make America Grate  again」というスローガンがなつかしいのであろうか。このことばはトランプの専売特許のように見られているが、実はレーガン大統領が最初に使ったことばである。

 

わたしは、ヘイリーが予備選でトランプを負かすと安定的に共和党が勝利するような気がしている。1/23のニューハンプシャー州での予備選でヘイリーがトランプに勝利すると、共和党候補は一気にヘイリーに傾くのではないかとわたしの中でひそかな期待が芽生えつつある。

 

写真はニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)(Wikiより)