UVERworld 男祭り REBORN at Nissan Stadium劇場で見てきました! | ルチえもん漂流記

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 昨日、観てきました

 劇場版『UVERworld KING'S PARADE 男祭り REBORN at Nissan Stadium』 

 本日はその感想を綴りたいと思います。本題に入る前に少しだけ注意事項をば。

 いわば、自動操縦モードで書いている為、支離滅裂だったりするかもしれません。

 公衆の面前で裸になれば、お縄を頂戴することになりますが、こうして文字の上で(心が)素っ裸になる分には何ら問題はないと思いますので好きに書きます。「賛否両論がちょうど良いぞ来い!」くらいのスタンスでb 縄だろうが何だろうが、文字の上で私を縛るものなんて何一つ存在しない!(キリッ 「あの子(私)は文字を綴っている時だけ」存分に暴れ散らしますよ。いやむしろ、「そんなことよりも俺と踊ろうや」

 とにかく思いが溢れすぎて、空回りしているかもしれません。ただ、こう思うんです。

 これから書く記事で、いくら空回りしていようとも、「今日も地球は回ってんなぁ(自転してんなぁ)」って気にする人がいないように。そんなことは些事にすぎません。それでも、見たくねぇって方はどうぞ、匙を投げてください。もし、ご意見・ご感想等のコメントあれば、こちらでもXの方にでも、お好きなように投げてください。少々前置きが長くなりましたが、本編の幕開けです。どうぞ。

 

 2023年7月30日。伝説が(産)まれた(日)、歴史的な一(日)がこの世に(産)み落とされた。発信地は、「日産」スタジアム。数々の歴史を刻んできたこの日に足跡をつけるのは、UVERworld。そして、72000人の男と、888人のラッキーガール。

「石の上にも3年」という言葉があるが、この日にたどり着くまでの年月を考えれば、石→岩であり、3年→12年であり、その巨大さはエアーズロックと例えても過言ではないだろう。

 その歴史は2011年から始まった。メンバーの地元である滋賀の小さなライブハウスから始まった男祭り。誰しもが無謀と思う中、『一滴の影響』をその石に「微に入り細を穿つ」ように、あるいは「美に入り彩を穿つ」ように垂らし続けた。その結果、いつしかその巨大な「岩」から「山」が転げ落ち、その大きさだけを残して「石」になった。それが今回の日産スタジアムという巨大な会場の象徴だったように思う。

 

 そのくりぬかれた荒削りの、むき出しの石に「引き寄せられた一匹狼の群れ」あるいは「流星群からはぐれた彗星」。実に72000人。その荒々しい断面と同様に、闘争心をむき出しにした男たちはまさにKING'S。孤高であり、孤独であり。しかし、威風堂々とするその様は、「この国の民衆たちに裸を晒せる国王」である。「勿論、体じゃなく心の話」だ。代名詞ともいえる、赤いTシャツが会場を埋め尽くし、まるで謁見の間に引かれたレッドカーペットのよう。時折、白いTシャツ姿の男も見受けられ、その個性がきらりと光るような眩しい「白」だった。

 カウントダウンの0の後、『UVERworld KING'S PARADE 男祭り REBORN at Nissan Stadium』 の文字が背景とともに映し出される。熱狂する男crewを俯瞰的に見ながら、私はこんなことを考えた。この文字や背景がモノクロで映し出される意味を。

 私なりの解釈だが、これは「おい、男共。お前ら、最後までぶっ倒れんじゃねぇぞ! 今日がなんの日か分かってんだろうな! きっちり体作ってきたんだよな! 今日、ここでそれを爆発させる準備できてんだろうな! お前らの今日にかけた思いが本物かどうか、白黒つけようぜ!」というTAKUYA∞からのメッセージのように感じられるのだった。後に、REVERSIで客席を煽り「白黒はっきりさせようぜ!」という旨の言葉を投げていたから当たらずとも遠からずと思いたい。

 この感想を書く、と決めた時に一番最初に決めたことが一つある。それは、「あの曲が最高だった」とか「この曲が泣けた」とか、そんなありきたりな言葉は書かないようにしようということだった。そのような感想はきっとSNS上に溢れているだろうし、私は私にしか紡げない言葉で全力の言葉で以て伝えたいと思ったからだ。怒涛のナンバーが披露されていく。傍から見れば、メンバーが一方的に自分達の音楽を投げているようにも思えるのかもしれない。でも、違う。ここにいる72000人の男との「対話」によってこの空間が出来上がっているのだ。男と男、魂と魂、生命と生命がぶつかり合い、バインドする瞬間が今、目の前で繰り広げられている。それは、例えるなら地球の誕生の歴史にまでさかのぼるだろう。かつて、惑星同士が衝突を繰り返していたように。己の信念をぶつけ合い、心の拳で殴り合い。時に、散る。しかし、すぐに再生して立ち上がり、再び拳を交える。……細胞分裂のようだとも表現できるのかもしれない。それはまさしく、REBORNの名を冠する国王(男)にふさわしい。生命の誕生と死の∞。輪廻転生の物語。それが、此度の男祭りだったのかも知れない。もしくは、不死鳥か。炎の中から何度もよみがえる。フェニックス。その雄々しき姿を背に国王達は何度でも立ち上がる。

 ファンファーレなんて、そんなお洒落な文言は、Don't Think.Feelには不要だ。文字通り、「感じる」だけだ。民衆の声を背負っている国王達が勝敗も決していない勝負の勝鬨を上げるように全力のレスポンスで応える様は、スクリーン越しに見ていて、その姿に全力のエールを送りたくなった。この世に産まれ落ちた瞬間に、「男」という生を「冠」し、続く十億分の一秒も一歩も引くことなく、内なる感情を爆発させる男たち。

 ビタースウィートでは、客席最後方に構えるラッキーガールの前での熱唱。

 それまで、爆心地のように。あるいはマグマのように煮えたぎっていた赤い大地は冒頭に書いたように、レッドカーペットの様相を呈し、メンバーをラッキーガール(王妃)の元へと見事に導いていたように思う。TAKUYA∞が「男、黙れよ!」と言っても、まだ騒ぎ足りない、心が裸の王様達。この空気の読めなさ加減もまた、男祭りの醍醐味だと思う。本当に、最高の一言に尽きる。

 一人一人が、「心」にともした「青」い炎。それすなわち、「(心+青→情)熱」。会場のボルテージは一曲ごとに……否、瞬時に上がっていく。それこそ、青天井だ。そんな天井もだんだんとトーンを落としてきて、月が照らし出す夜がやってきても、男たちの炎は消えていないどころか、さらに熱さを増していた。「本当に走らなくて良いんだよ。心でちゃんと走れているかどうかだよ!」以前、TAKUYA∞自身が言っていたけれど、自分が毎日10km走るといっても、もう誰も驚かない。ライブ会場に前日泊まると言っても、誰も不思議に思わない。それを「当たり前」として捉えているから。しっかりとそれが「間違いなく、最高のライブになる」と誰もが信じてやまないから。PRAYING RUNのメッセージはいつ聞いても、どんと重くのしかかる。ストンと腑に落ちるのではなく、確かな重さを伴って、ズシリと。その重さの分だけ、想いは強く。

 MCや曲中に号泣しているcrewの姿が何度も映し出されていた。(ちなみに私は、2曲目のナノ・セカンドから最後までずっと泣いていた。)男が人前で泣くな、みっともない? 恥ずかしい? そんな当たり前の道理がこの男祭りで通用するはずがない。ここに集まった男達は皆、それぞれの「本気」を背負って、目の前の「UVERworld」と本気の対話をしに来ている。だからこそ、曲のメッセージを真正面から受け取って自分の中で咀嚼して、自然発生的に涙が溢れて止まらない。その「心とココロ」に本気の言葉をぶっ刺してくる6人の姿に感銘を受けるからこその涙。「俺は知ってんだよ。このバンドはあなた達の人生でもあるってことを!」TAKUYA∞がステージ上で叫ぶ。そう、ここに集まっている男達にとっては、もうUVERworldが人生の一部なのだ。だからきっと、次の人生でもUVERworldと巡り合う。「セントラルパーク ダコタハウス前 来世はそこで落ち合おうぜ」と、約束したように。

 かくして、約2時間半にも及ぶ、地球(惑星)の誕生、生命の生と死の輪廻転生の物語は終わりを告げた。「ダイヤでもゴールドでもねぇ 一番輝いてるのは俺」と、この日の男達の頭上には、誇らしげに王冠が輝いていた。いぶし銀なのか、真鍮なのか、銅なのか。いずれにしても、オンリーワンの王冠に『UVERworld KING'S PARADE 男祭り REBORN at Nissan Stadium』 と銘打たれた刻印がきらりと光っていた。「銘」という名だけに、「地位 (名)誉 (金)でもねぇ」と言わんばかりに。映像として映っていなかったが、退場する男達の姿は、入場してきた時以上に、誇らしげだったのだろうことは想像に難くない。まさに、KING'S PARADEである。日産スタジアムを出てそれぞれの国へ帰る時、民衆達はいかに彼らを受け入れるのか、その様を見てみたいように思う。きっとその答え合わせは、次はいつあるかもわからない……いやきっともうないかもしれない、男祭りにて見ることができるのだろうか。

 そして、そんな男達と全力で最後までやり切ったUVERworldには、本当に頭が上がらない。全力のリスペクトで以って、生涯crewであり続けることを誓うのみである。

 遂に、日産スタジアムに錦を飾ったUVERworld。いや、それは前日の公演に関してであり、男祭りに関して言えば、そんな綺麗でカラフルな表現はふさわしくないのかもしれない。

 それを考えると、此度の男祭りは「戴冠式」だったのかもしれない。一人一人の魂に刻む、「戴冠式」。そして、日産スタジアムに大きな大きな冠を載せる「戴冠式👑」。……これはあまりしたくない想像だが、例によってcrewの盛り上がりが半端なくて、UVERowrldが日産スタジアムを出禁になったのだとしたら、日産スタジアム側としては相当「お冠」ということではないだろうか。戴冠式だけに。それこそ、せっかく載せた冠をあっさりと払いのけられてしまうかもしれない。

 ただ、それならそれで良いとも思う。なぜかって? 今や男crewの数なんて、日産スタジアムに入りきらないほどに存在しているのだから。日産スタジアムサイズの冠位なら男crewだけで支えられる。それだけの情熱が絆が、UVERwolrdと男crewをつないでくれているのだから。

 

 ……という感想を、現地に行けなかった私は昨日劇場で見て、感じました。作中で書いたように、あの曲がとか、このMCがとかは、あえて詳しく触れずに、目に焼き付いたその風景と光景を文字で表現してみました。

 書き終わったら、この記事をリンクをXにて公開すると思うのですが。

 もし、これを読んだあなたが、crewなら。否、crewじゃなかったとしても。

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 今回は、こんな〆でいかがでしょうか。