こんにちは。塾長をしております慶應医学部の小笠原です。

 

 

今日はわたし自身の日本医科大学医学部前期試験の合格体験記をご紹介させていただきます。今回も【1】受験記と【2】受験生へのアドバイスに分けてお話しします。

※慶医に合格した年と同年度(2018年)のものです。

 

 

【1】受験記

(1)一次試験

過去問を5年分ほど時間を測って解いて臨んだ。過去問演習では英数化の難易度が高く、得意な英語や数学で抜きん出た高得点を稼ぐことが難しいと感じていたので、正直かなり不安だったのを覚えています。

一次試験の会場は武蔵境でした。集合時間が8:30AMとかなり早いためキャンパス周辺での前泊も考慮しましたが、あえて移動時間を作ることで目を覚まそうと考え、自宅から向かうことにした。ちなみに近年では出願が遅いともっとアクセスの良い別の会場(千駄木etc)などでの受験が可能になるため、敢えて出願を遅らすというのが流行しているらしいですが個人的には非推奨....

 

試験は英語→数学→理科の順で行われました。それは令和5年度も同様のようです。1科目目の英語は過去問同様分量がかなり多く、試験時間中ずっとペンを動かしていたと記憶しています。自由英作文をかなり駆け足で書いてしまったり、他の問題も手応えは薄かったが、それでも全てを埋めたから6割ぐらいは取れているだろうと自分に思い聞かせた。

2科目目の数学は、従来の日医らしく取れるところと取れないところのはっきりしたセットでした。試験が始まるとまずは全体を見渡し、【1】→【2】→【4】の解けるところまで→【5】の解けるところまで→【3】の順で解くことに決めた。【3】はやり方はわかるが意外と最後まで解ききるのは難しいし、おそらく合否をわけるであろうから、30分かけて確実に完答しようと思った。実際の問題はこちらのサイトからご確認ください。

第一問で先に答えが見つかり、変にスピードがついてしまい、数え上げるだけの第二問(3)を間違えてしまった。第四問は(1)を素直に解き、(2)で面積を式で表す途中でgive up。第五問は(2)まで。その後作戦通り第三問を丁寧に解き完答。試験直後は第二問も完答したつもりだったので、一応三完で昼休みを迎えた。解けた3問と残りの2問の間にかなりの難易度差を感じたので、「おそらく後半2問の配点が高いだろうな」と再び不安になった。

(ちなみに近年も大問間の配点は均等ではない可能性が高いです)

 

昼休みに高校の友人と話し、数学が難化だったことを知ったが、前年度が簡単だっただけで例年並だろうと内心思っていた。昼休み終了時点での手応えは英語180点数学170点程度。

 

理科の試験でも数学同様に最初に全体を俯瞰し、セットの雰囲気を掴んだ。

ちょうどこの年から学費が下がったので、理科で300点程度は取らないとと思い焦った💦

学費下げの影響かどうかはわからないが、過去問で9割は取れていた物理が難化した(ように思えた)。結局4問空欄で物理を諦め、70~80分程度化学に回すことにした。

化学も例年以上に難しく、万事休すか...と思ったが、腹を括って果敢に解いていくことにした。第一問の溶解度積、第四問の油脂の構造決定を力づくで全て埋め、残りはわかるところだけ解き、試験時間が終了した。手応えは物理140化学130程度。

 

 

試験終了直後は中央線がかなり混むことを知っていたので、武蔵境のファミレスで英数の自己採点をしてから帰宅した。英語は自由英作文を厳し目に1/3として200点。数学は2(3)の間違いに気づき凹んだがそれでも180点程度は確保できたであろうことがわかり、一安心。

帰宅後に理科も解答速報が出ていたので採点し、結果は物理化学ともに150点程度であった。

自己採点の合計は680点。力を入れて勉強してきた数3と化学で結果が出せて嬉しかったのを覚えている。後日無事一次試験に通過した。

 

 

 

(2)二次試験

日医の二次試験は合否に関係ないとの噂があり、実際に周りの人間を見てもそう感じなくもなかったが、ここまで来て二次試験で落ちたらつまらないので予備校で二次試験対策講座を受講した。(集団討論を実施する大学は少ないので、日医の一次に合格したら必ず二次試験対策講座をどこかで受講した方が良いです。当塾でもオンラインで実施いたします。

予備校では『今年は補欠は90人で終わりだ』と、謎のプレッシャーをかけられた。

 

二次試験当日は朝8時半に千駄木のキャンパスに集合し、9時から小論文。面接は受験番号ごとに集合時間を指定された。(この辺はもしかしたら近年は変更になってる可能性有)

日医の小論文は年度や受験日によりテーマや形式が大きく異なるのが特徴である。

この日は東山魁夷『道』を見て思う所を600字で書く問題。

実は予備校で順天堂対策としてこの絵を見たことがあったが、かえって動揺した。

 

面接の集合時間までかなり待たされた。番号の近い再受験の受験生さんが話しかけてくれ、キャンパス外で話をして、集合時間を待った。その方の通う予備校では『北里のグループ面接では必ず、控室でペアの受験生と話すように』と習うと聞いた。

 

集合時間が来ると列を作って移動するが、集団討論、個人面接ともに廊下での待ち時間がかなり長かったのを覚えている。集団討論、個人面接ともに特記事項はなく、予備校での練習通りに終わった。集団討論ではあまり発言できていない受験生が最後にもう一度意見を問われていた。個人面接は前の再受験生の面接がかなり長引いていたためか、ほんの数分で終わってしまった。

 

後日無事正規合格となりました。

僕にとって日医の合格は、後半戦を戦う上でのかなり大きな御守りとなりました。

 

 

 

【2】受験生へアドバイス

過去問で傾向を掴むことがかなり有意義な大学のうちの一つです。

第一志望の方は10年分、それ以外の方は最低5年分は解いて臨んでください。またその際、3年分はきちんと時間を意識して演習するようにしてください。これを怠るとA判定でも落ちます。

私立御三家の中で一番入試日程が早いのが日医です。国立前期や慶医、慈恵二次を安心して受けるためにもしっかりと対策して受験することを強くお勧めします。また日医の合否そのものには影響がほとんどないとはいえ、日医の一次試験に合格したら、必ず二次試験に力を入れてください。全く面接練習をしたことがないまま、後の順天や慈恵の面接を対策しても、実際に合格するのはかなり大変です💦

第一志望の方の場合は合格するイメージを作り、作戦を練って挑むことが大切です。過去問10年分を何周もして挑みましょう。高校や予備校などで自分と同じぐらいの成績から日医に受かった人の話を聞くと良いかもしれません。

 

 

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