受験生の皆様こんにちは。
今回より、医学部学士編入対策の連載をしていきます。
第二回は医学部学士編入の近年の傾向についてです。
前回では医学部再受験と医学部学士編入学の概要について取り上げました!
( 医学部学士編入では各大学によって試験日、募集定員、出題範囲の違い、面接が重視されることなどを述べました。)
今回のテーマは医学部学士編入の近年の傾向についてです。
医学部学士編入の近年の傾向は、
全体では、編入業界の縮小化と出願者の増加が、
科目レベルでは、英語科目の外部試験導入と物理化学の比重の増加が
挙げられます。
その中でも、編入業界の縮小化と出願者の増加について詳細に解説します。
(各科目の傾向と対策は次回以降順次取り上げていきます。)
編入試験の最大のメリットは
複数の大学を併願できるということ、
卒業までの期間が1~2年ほど短くなるということ
が挙げられます。
再受験と比べるとメリットが大きく感じますが、
編入試験の最大のデメリットは募集定員の少なさと編入業界の縮小化の傾向が挙げられます。
現在の編入試験では、各大学の募集定員は4~20人となっています。
ここで、簡単に医学部学士編入の歴史を取り上げます。
1975年 大阪大学が医学部学士編入学試験を導入
2000年代 各大学の導入が進み、36大学で編入試験が導入された
2010年以降 3年次編入から2年次編入への移行が進む
~2021年 編入試験を廃止する大学が増加し、30の大学で実施されている
近年では、千葉大学、奈良県立医科大学が募集を停止し、
新潟大学(令和4年以降)が募集の停止を決定するなど、
業界全体が編入学の廃止という方向性に向かっています。
さらに、コロナウイルスによって経済全体が不安定になったことから、
今後編入試験の受験者数は増加すると言われています。
このように、編入業界全体が過渡期にあるため、以前ほど合格は容易ではなくなってきています。
では、編入試験で合格することは不可能なのでしょうか?
入学試験という特性上、合格が不可能ということはありえません。
合格するためには、正しい知識と戦略、効率の良い学習が非常に重要になります。
そのための具体的な対策については、次回以降順次取り上げていきます!
次回は、編入学試験の科目の概要について取り上げていきます!