こんにちは!東大文科1類の谷です。今回は東大の地理への対策について解説します。



東大地理は、現代の世界の自然と人間とのかかわりや地域間の経済的結びつき、人口の変化や移動など、世界のさまざまな側面について総合的に理解するうえで、極めて有用な教材です。



逆にいえば、そういった世界の諸側面に対する理解がなければ、東大地理で高得点を取るのは難しいということです。



それでは、東大地理への対策について、頻出分野を中心に解説し、そのあとで僕が使っていたテキストについて説明していきます

 



東大地理で最も頻出の分野の一つが、「自然と人間とのかかわり」です。具体的には、各地域の気候の特徴とそれが農業などの人間生活に与える影響、自然災害、開発による環境の変化や地球温暖化などの環境問題についてなどです。僕の受験勉強の際には、この分野の問題に対処するために、「気候」「地質や大地形」「自然災害」「環境問題」について、基礎的な内容を徹底的に頭に叩き込みました。こう言った事柄についての十分な理解がないと、よい回答は作れないと思います。

 



さらに得点力を伸ばすには、帝国書院の資料集である「地理の研究」を読んだり、ネットで情報を集めたり、日ごろから新聞を読む習慣をつけたりすることによって、現代の世界で起きている諸問題に対する理解を深めることが必要になってくると思います。



 

もう一つの頻出分野が、日本地誌です。この分野では、戦後日本の産業構造や人口動態の変化についてしっかりと理解しておくことが要求されます。



 

これについて少し、「首都圏の人口動態の変化」を例にとって考えてみましょう。

・高度経済成長期の首都圏と地方との間の人口移動

・バブル経済期の東京都心と郊外の間の人口移動

・バブル崩壊後の東京都心の人口変化と、その理由

これらについて説明できますか?地理のテキストに加えて政経のテキストやネットも駆使して考えてみましょう。



 

いま例に挙げたことのように、単に現代の日本の特徴について学ぶだけでなく、その成り立ちや変化、現代における課題などを幅広く知っておくことが要求されます。東大地理の奥深さがわかってもらえたでしょうか。

 






地理の受験勉強で僕が使っていたテキストとその使い方について説明します。地理の教科書(二宮書店)は、気候や地形、地質や資源など、あらゆる地理の問題の基礎となる事柄の定着に使いました。地図帳(帝国書院)は、都市の位置関係を把握し、気候や海流について広い視野から見た理解を深めることに活用しました。


先述の「地理の研究」は、世界の諸地域の産業の特色や諸課題について理解を深めるために使いました。ただし、これは非常に分量が多いので、最初から通して読もうと思うと挫折すると思います。問題を解き、それに対応する箇所をじっくり読んで調べる、という使い方が良いと思います。もちろん、問題に統計が出てきたら、「データブック・オブ・ザ・ワールド」(二宮書店)などで、関連する統計の確認も忘れず行いましょう。

 



上に示したアドバイスや勉強法は、あくまで僕個人の主観によるものにすぎません。みなさんが自分なりの勉強法を確立し、地理の学びを深めてくださると幸いです。




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