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今回は東大の世界史への対策について解説します。




世界史は、東大の入試科目の中で僕が最も好きな科目でした。



「すべての世界史は現代史である」という有名な言葉の通り、世界史を学んだ分だけ、現代の世界のありようを様々な視点から眺めることができるようになると思います。

 

 


言うまでもないことですが、東大世界史は単なる用語暗記では太刀打ちできません



東大世界史では、設問の意図を読み取り、歴史的事象について「必要十分な量」の説明をする必要があります。




どのような解答が求められるか、第3問から順に説明していきましょう。



 

 第3問は、近年ではいわゆる一問一答形式での出題が多いです。しかも、出題され問題は教科書レベルのものがほとんどです


したがって、合格するには9割以上は正解することが求められます。



用語を覚えるだけでは合格はできませんが

それでもやはり用語知識は極めて重要であるということを覚えておいてください。

 



 第2問は、近年では60~120字で歴史上の事象について説明させる問題が多いです。


この問題を解答するうえで重要なことは2つです。


一つは、教科書を徹底的に読み込み、様々な事象に対して簡潔な説明をできるようになっておくこと。


もう一つは、設問分を丁寧に読み、

「何を」「どのように」説明すればよいかを理解することです。



歴史上の事象について簡潔に説明することは、東大世界史の対策において極めて重要です。


個人的には、過去問演習においてはこの大問を繰り返し演習することが、第2問のみならず第1問の対策に非常に効果的だと思います。

 



いよいよ東大世界史のメインディッシュというべき、第1問について解説していきます。



第1問は比較的長い年代にわたる歴史の特徴を、600字などの長い字数で論じる問題です。この問題は、単にある地域の歴史上の出来事を羅列するだけでは解答を作ることはできません。



時に異なる地域を比較し、時に経済や宗教など解く手の分野を中心に論ずることが求められます。まずは、そういった問題での答案作成のプロセスについて説明します。

 


答案作成に向けてまずやるべきことは、設問文をじっくり読み込むことです。そして、解答の範囲を確定させます。解答の範囲「時代」「地域」「分野」それぞれについて決めてゆきます。



たとえば、「19世紀半ばから第2次大戦終了直後までの」「イギリスの」「国際的地位の変化について」記述するといったように、具体的に決めていきます。この作業もせずに解答を作り始めても、すぐに行き詰まります。

 


そうして範囲を定めた後、解答の流れを組み立ててゆきますが、その際には「必要十分な説明をする」ことを心がけます。「必要十分」というのは、先述したような回答の範囲に適している、ということです。逆に言えば、そこから外れたことについていくら書いても仕方がないということです。

 



さて、第1問に対処できるような論述の能力を身につけるには、どうすればよいでしょうか。


僕の受験の際には、教科書を複数冊買って読み比べるという方法をとっていました。世界史Bの教科書は、山川の「詳説世界史」と「新世界史」、東京書籍や帝国書院、実教出版の「世界史B」など数多くあり、どれも各時代・地域の特徴を簡潔かつ明瞭に記した素晴らしいテキストです。しかし、例えば、実教出版は大交易時代に関する地域横断的な記述が充実していて、帝国書院は近代世界システムに関する説明が丁寧、などとそれぞれの教科書によって特色が異なっています。



複数冊の教科書を徹底的に読み、それらを比較しながら様々な出来事に関する説明の仕方を頭に入れてゆくことによって、論述力の大幅な向上を図れるほか、歴史を様々な視点から見る力が身につきます。




 

上述のやり方は確かに手間や時間がかかりますが、それでも是非お勧めしたいです。皆さんも様々な工夫を凝らして、世界史を楽しみながら勉強していってください。健闘を祈ります。





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