共通テストお疲れ様でした! 

プライム塾長の小笠原です。
 
今回は京都大学法学部特色入試の合格体験記をご紹介しようかと思います♪
 
 
 
 皆さん、初めまして。現プライム講師の吉沢先生からご指導を受け、2016年に京都大学法学部に合格した者です。私は後期日程(特色入試)で京都大学法学部に合格しました。今回は、大学受験から学んだ教訓、京大法学部後期試験対策のポイント(小論文の書き方など)、そしてプライムの活用法についてお話していきたいと思います。
 
1 大学受験から学んだ教訓
 私は前期日程では東京大学を受験したのですが、数学で大失敗してしまい、不合格になってしまいました。私が不合格になってしまった要因としては大きく、①いくつも計算間違いをしてしまい、それに気づかなかったこと、②東大英語第5問形式の読解問題の演習が不足していたことの2点が挙げられます。
 まず、①についてですが、私は数学の大問4問中3問で計算間違いをし、恐らく20点以上の減点をされ、結果3点差で不合格になりました。計算間違いという最大の誤算が命取りとなったわけです。ここから学んだのは、計算力という非常に基礎的な力の重要性です。試験本番の緊張状態で計算間違いを発見することは皆さんの想像以上に難しく、したがって、計算力を上げる訓練が重要になります。皆さんには、数学の問題演習と別に、少しずつでいいので毎朝計算ドリルを解くことを強くおすすめします。清史弘『数学の計算革命』(駿台文庫)が最適でしょう。
 次に②についてですが、東大英語第5問は特に記述式問題の難易度が高く、私は本番の記述式問題で総崩れを起こしてしまいました。私の主観ですが、東大英語の第1・2・3問は直前期の集中的な演習によって点が伸びやすいので、第5問対策を早めにスタートすべきです。東大英語が大幅に難しくなったのは2015年からですが、今は本番レベルの難易度の問題が模擬試験の過去問という形で大量に手に入りやすいでしょうから、入手できるだけ入手して、特に慣れるのに時間がかかる第5問を早くから解いていってください。ただし、点数が取りやすいのは第2問・第3問ですから、作文とリスニングの対策をおろそかにすることのないようにしてください。
 
2 京大法学部後期試験対策のポイント
 この記事を読んでくださる方のなかには、京大法学部後期の出願を検討している方もいらっしゃると思いますので、まず、試験の概要について説明いたします。
 京大法学部の後期日程では、900点満点での大学入学共通テストの点数(英語についてはリーディングを150点満点、リスニングを50点満点に換算。それ以外の科目については素点)を3割に圧縮した点数(配点270点)+小論文形式の個別試験(配点100点)の合計370点満点の点数で合否が決定されます。一見共通テストの比重が高いように思われるのですが、そもそも共通テストで高得点を取る受験生は前期日程で合格してしまうので、第一次選抜さえ突破してしまえば、実は共通テストではそこまで差がつかないと考えられます。受験生の点数の幅は60点程度でしょうから、圧縮すれば20点弱となります。さらに、後期で京大法学部に出願して勝ち目があるような点数を取ったということでしたら、せいぜいビハインドは10点少しでしょう。小論文が得意ならば、たとえ共通テストで失敗したとしても二次試験で十分挽回可能なのです。
 二次試験の小論文では、150分の試験時間で、小問2問、あわせて1,500文字程度を書くことが求められます。長い文字数に加え、小論文を書くために大変長い文章を読まされる(一部には英文も含まれます)ので、時間の制約が大変厳しい試験です。すでに過去問の蓄積もいくつかあるので、過去問を時間以内に(できれば140分で)解く訓練を重ね、時間の感覚を掴んでください。
 試験対策としては、英文を読むための英語の勉強と、実際に小論文を書く勉強の2種類があります。まず前者の英語の勉強としては、①大学受験の英単語の勉強、②人文・社会科学分野の英単語の勉強、③英語の長文を読む勉強の3点が挙げられます。①については、前期日程や私立大学の受験対策で使っていた単語帳をそのまま使ってくださって結構です。ちなみに私は鉄緑会英語科『鉄緑会 東大英単語熟語鉄壁』(KADOKAWA)を使っていました。②については、中沢幸夫『テーマ別英単語ACADEMIC〈中級〉01 人文・社会科学編』(Z会)がおすすめです。同書は、同じくZ会の『速読英単語』のように、そのテーマに関する文章が掲載されているので、長文を読む訓練としても用いることができます。政治学や法学の箇所を中心に読んで、語彙力を高めてください。③については、英字新聞が適当でしょう。インターネットで調べて、まとまった英語の論説文や記事を読む訓練をしてください。
 後者の小論文を書く勉強については、京大法学部の過去問が最適です。過去2年分の問題については京都大学特色入試のウェブサイトに掲載されているので、早めに自分のパソコンに試験問題をダウンロードしておくことをおすすめします。なお、同じく課題文に英文が含まれている小論文試験としては、もう廃止されてしまった一橋大学法学部・社会学部(後期日程)の試験があるのですが、課題文が大変難解ですので、過去問が何問もある今となっては不適当といえます。ですので、まずは京都大学の過去問に取り組みましょう。小論文を書いたことのない受験生は、「問題形式に慣れる→小論文の型に沿った文章を書いてみる→指摘を踏まえてよりよい文章を書けるようにする」という形での成長が必要ですから、それぞれに1年分を費やすとすると、最低3年分は取り組みたいところです。
 皆さんは前期試験が終わってから後期試験の対策を始めるでしょうから、小論文試験の対策については、あまり時間を取れないはずです。手短に小論文の書き方を把握するためには、なんらかの小論文試験の模範解答を読んで論理の流れを確認することが有効です。ですからまずは、旧帝国大学後期日程の小論文試験や慶應義塾大学法学部の論述力試験の過去問を用意して、その模範解答を読むことをおすすめします。学校や塾・予備校で借りてコピーしましょう。
 特に京大法学部の後期日程では、特別に対策をする講座を受けない限り模範解答が入手できないので、自分の書いた答案を添削してもらうことがなおさら重要になります。学校や塾・予備校の先生に添削をお願いするか、プライムに入塾して添削をお願いしましょう。
 
3 プライムの活用法
 私は東大現代文について添削の必要性を感じていたので、吉沢先生に現代文の指導をお願いしていました。前期試験で失敗した私は、後期試験対策の必要性を感じ、引き続き吉沢先生に、小論文の添削やアドバイスをお願いしました。
 私が実際にしていた小論文対策についてお話します。前期試験が終わってから後期試験までは時間がないので、慌ただしいですが、鉄壁とACADEMICを使い語彙の強化に集中するのと並行し、小論文対策をしました。特色入試初年度の受験であり、京大法学部特色入試の過去問がなかったので、一橋大学法学部・社会学部(後期日程)の小論文試験と、慶應義塾大学法学部の論述力試験を使って、小論文を書く練習をすることにしました。まずは1年分模範解答を読んで、答案の型を学びました。次に、慶應法学部の過去問を使い実際に小論文の答案を書いてみて、吉沢先生に添削をお願いしました。その際、内容の当否はおいて、型どおりに書けているか、論理に矛盾がないか、展開に飛躍がないかを見ていただきました。そのあと、慶應法学部を2年分と一橋を2年分扱いました。他人に自分の文章を見てもらうことの重要性を実感しました。
 プライムの生かし方としては、文章の書き方や論理展開に着目して添削をお願いすることが一番だと思います。小論文は印象が第一ですし、いい内容の主張ができるかどうかは正直当日の試験問題や自分のコンディション次第です。内容の当否のみならず、読みやすい・上手な文章か、論理に矛盾がないか、という点も点数を左右するでしょうから、まずは形式面・論理面に着目して小論文を執筆し、添削のときもその点を重点的にチェックするようにお願いしてください。
 最後に、この文章をお読みの皆さんが見事栄冠をその手にすることを、心よりお祈りしております。長文にお付き合いしてくださり、ありがとうございました。
 
 
 
ありがとうございました😊
 
定員の少ない後期試験の合格体験記はなかなかレアなのではないでしょうか??
 
今後は一橋大学経済学部後期試験、山梨大学医学部、千葉大学医学部後期試験の合格体験記をご紹介したいと思います🌸💮
 
 
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