みなさん、こんにちは。

 

今日は東京大学文科2類在籍の講師が、社会科目の選び方や勉強の仕方についてお話ししていきたいと思います。基本的には文系向けですが、理系の方も社会の科目選択に迷っている方がいらっしゃればぜひ読んでいってください!

 

 

まず一般的に、文系受験生は倫理政経と、日本史世界史地理から1つを選んで2つの社会科目を受験すると思います。東大に関しては、日本史世界史地理から2科目選ぶ必要がありますが、その話は後ほど。

 

選択肢があるからこそ、社会科目って何を選べばいいの?ってみなさん1度は迷いますよね。

 

1番選ぶ方法として効果的なのは「興味」です。

興味と言ってもそんなに難しく考えなくてもいいんです。

 

そういえば中学校で日本史が好きだったな〜〜!とか、日本大好き!戦国時代最高!とかって思うなら、日本史。

 

世界の国が好き!中世ヨーロッパとか憧れる!!って思うなら世界史。

 

鉄道オタです、とか自然の地形とかみるの好きなんです、歴史は興味ないです現在を知りたい、とかって人は地理。

 

というように軽い気持ちでも十分。科目名が「社会」になってる以上、私たちの社会に関わりがあることも多いからこそ、身近な興味でいいんです。

 

 

とはいえ、どれもピンとこない人もいると思います。

そういう時は「自分に合うかどうか」で決めます。

 

 

例えば漢字を覚えるのが得意な人、1つのことを深く知っていくのが好きな人は日本史がおすすめ。

日本史は漢字が多いし、狭い範囲の話なので深掘りすることが多いです。

 

漢字よりカタカナが得意な人、事柄の繋がりを考えたり、広い視野で見れる人、暗記が苦手ではない人は世界史がおすすめ。

世界史はどうしてもやる範囲が広いので、覚えることは多くなるかなと思います。ただし国同士のつながりなども重要になってくるので物事を俯瞰して見れると理解が早いです。

 

最後に、論理的に考えることが好きor得意な人、暗記をできるだけしたくない人は地理がおすすめ。地理は3科目の中では1番暗記量が少なく、その都度論理関係を考えて答えていくことが多いです。

 

 

選び方に関してはこんな感じですが、正直どの科目を選んでも大きな不利有利はなく(あったら人数が偏って大変ですよね)、結局は自分の頑張り次第ではあります。ただ、そのどれぐらい頑張れるかはどれを選ぶかによって変わるところもあるのでじっくり選んで考えましょう。

 

地理に関しては、二次試験で用いていない大学が多いので、そういう制度的な面にも注意してください。

 

 

2次試験で社会2科目必要な東大受験生向けに話すと、

おすすめは「世界史&地理」か「日本史&世界史」で、実際この2タイプが多いです。これは科目の相性の問題で、これら2つどうしは学ぶことの関連性が高いと言われています。

 

私自身は世界史地理選択でしたが、現代になるほど密接に関わってくるところが多かったです。

 

また、地理をとる予定の東大受験生にすすめたいものとして、地理オリンピックがあります。

これの1次試験は共通試験、2次試験は東大2次試験の問題に似ているところがあり、これのために対策すれば後々かなり楽ができます。私の高校2年生で出場したのですが、ここで地理に関する思考能力や知識をかなり培ったので、受験期には本当に最小限の勉強で済みました。社会2科目は東大受験にとってかなり大きな壁で、時間どんどん食われていきます。個人的に地理にアドバンテージがあったのも自分が東大に合格できた理由の一つだと思います。

 

 

勉強法に関しては、私の選択した世界史と地理についてをお話しします!人によっていろいろなやり方がありますが一般的なものをお話しします。

 

世界史に関してはまずは知識を詰めることが先決です。

教科書かなにかで通史をさらって全体のイメージをつける。もちろん一回では覚えられないので何回も通します。世界史には縦と横の軸が無限に広がっているので、その繋がりを俯瞰してみることが大事です。よく、この年号って覚えなきゃいけないんですか?という質問を生徒にされますが、私自身はあえて覚えたことはなく何回も見ているうちに覚えてしまった、という感じでそのぐらいゆるいものでいいと思います。あくまでストーリーと順番が分かっていれば良いです。

 

ある程度知識と流れが入ったら、共通試験のみの人は共通試験の問題集やセンターの過去問に移ります。これはセンター試験に限った話でもありませんが、特にセンター試験は過去問の焼き直しなどの典型問題ばかり出ます。結局大事なポイントはどの時代も変わらないからですね。共通試験もセンター試験と大きく変わることはないだろうと思っているので、共通試験対策においても、センター試験の過去問にたくさん触れるのは有効だと思います。

 

対して2次試験がある人は小論述に入りましょう。論述問題をやるうちに、因果関係が分かって知識が定着したり理解が深まることも多いと思います。

 

以上のアウトプットを繰り返して世界史の力は伸びていくと思います!

 

次に地理についてですが、世界史とほぼ同様で、インプットとアウトプットを繰り返していきますが、世界史よりもアウトプットが重要です。地理の方がその場で思考して解答を作っていくという力が問われると思います。絶対に覚えるべき知識は少ない一方、出るかもしれない知識は地理の方が多いかもしれないです。時事問題なども含むので、地理の知識は毎日増えています。ただそれらも予想できるものだったりするものが多い。経験や知識から分析し道筋を見出す、という要素が社会科目の中では1番大きく、奥の深い科目かなと思っています。熱く語っているところからお分かりかもしれませんが、私は地理という科目が好きです。

 

 

 

以上色々お話ししましたが、社会2科目を2次試験で使う東大受験を経験した身として、社会に関する知識は豊富だと思っております。医学部受験の方や理系の方がプライムの生徒としては多いですが、文系の生徒様も是非お待ちしております!

 

 

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