ある時、
ミルキーウェイ施設長の坂口さんからこんな話を聞きました。
「知的障がい者は、こつこつと同じ仕事をしていくことが得意。
でも、生まれながらにして与えてもらった能力が発揮できてない。
だから、そんなふうに個性を活かし、普通に生きていける場所・・・発揮できる場所、
それを作りたかった。そのためにミルキーウェイを作ったんだ」と。
そう・・ 障がい者だからといって、特別なのではなく、
その人にとって自分らしく楽しくできる場所普通にできることが当たり前の場所
ノーマライゼーション の考え方を私は始めて知りました。
それまでノーマライゼーションという言葉すら知りませんでした。
知ってたとしても、その意味・・・・
これを言葉だけで言われてもたぶんすぐに理解できてなかっただろうな~て思います。
緑のそよ風とかかわって、さをり織りとかかわって行く中で、感じ、気づいていったのです。
そしてさをり織りについてもこんな話を聞きました。
さをり織りは織りむら・・・織ったときにできる傷がヒントになって生まれた織り物だそうです。
さをり織りの創始者城みさをさんは上手に織ることではなく、自分らしく織ること・・・
捉われから抜け出して自由に自己を生きようとするこころ。
これこそが”織りのこころ”とおっしゃています。
そんなさをり織りは、絵を描くこと、詩を書くことと同じように既成概念にとらわれず
自由に自分を表現することができる。
だから、織っているそばで、見ている人が
「もっとこんなふうに織ったらいいのに・・・」て、言うことはもちろん、思うこともいけない。
思いはそういった意味でも織り手に伝わっていくそうです。
まさに、一人一人の個を殺すことなく、それを尊重し、
一人一人の思いを大切にすることのできる織物だとはじめて気がつきました。
ミルキーウェイでは、ただ織り物を織っていってるのではなく、 一人一人の心を織っていってたのです。
坂口施設長はそんなさをり織りのこころを20年間守り育ててきていたのです。
城みさをさんの言葉

