ある時、

ミルキーウェイ施設長の坂口さんからこんな話を聞きました。

「知的障がい者は、こつこつと同じ仕事をしていくことが得意。

でも、生まれながらにして与えてもらった能力が発揮できてない。

だから、そんなふうに個性を活かし、普通に生きていける場所・・・発揮できる場所、

それを作りたかった。そのためにミルキーウェイを作ったんだ」と。


そう・・ 障がい者だからといって、特別なのではなく、

その人にとって自分らしく楽しくできる場所普通にできることが当たり前の場所

ノーマライゼーション の考え方を私は始めて知りました。


それまでノーマライゼーションという言葉すら知りませんでした。

知ってたとしても、その意味・・・・

これを言葉だけで言われてもたぶんすぐに理解できてなかっただろうな~て思います。

緑のそよ風とかかわって、さをり織りとかかわって行く中で、感じ、気づいていったのです。



そしてさをり織りについてもこんな話を聞きました。

さをり織りは織りむら・・・織ったときにできる傷がヒントになって生まれた織り物だそうです。


さをり織りの創始者城みさをさんは上手に織ることではなく、自分らしく織ること・・・

捉われから抜け出して自由に自己を生きようとするこころ。

これこそが”織りのこころ”とおっしゃています。


そんなさをり織りは、絵を描くこと、詩を書くことと同じように既成概念にとらわれず

自由に自分を表現することができる。



だから、織っているそばで、見ている人が

「もっとこんなふうに織ったらいいのに・・・」て、言うことはもちろん、思うこともいけない。

思いはそういった意味でも織り手に伝わっていくそうです。

まさに、一人一人の個を殺すことなく、それを尊重し、

一人一人の思いを大切にすることのできる織物だとはじめて気がつきました。


ミルキーウェイでは、ただ織り物を織っていってるのではなく、 一人一人の心を織っていってたのです。

坂口施設長はそんなさをり織りのこころを20年間守り育ててきていたのです。

城みさをさんの言葉




さをり織りテディベア通信販売専門店

緑のそよ風プロジェクト

何度かミルキーウェイに行っているうちに坂口由香さんという女性が織ったさをり織りを見せていただきました。

見てびっくり! ダイナミックなタペストリーがあったり、 繊細なマフラーみたいなものもあったり、



もうどれも自由に織られ どれにもストーリーのあるさをり織り。



テレビドラマ「相棒」のすごいファンで相棒の来ていたジャンパーをイメージして織られたそうです。



遠くから見たら緑一色でも、実はいろんな色が折り重なって深い緑になっていました。

由香さんの中で必ず何かストーリーが出来上がるそうです。

そして、その心の中のストーリーに基づいて、織られていくそうです。

それには、既成概念などなく、自由に、感性のまま織られている。

そしてそのさをり織りからそのストーリーが私たちに伝えられているのです。

そんな由香さんの作品を集めた本も出版されていました。



その本の中にこんな言葉がありました。

「心のあるところに宝がある」


まさに・・・由香さんの思いがさをり織りによって宝石となって輝いているのではないか・・・ と思えます。



さをり織りテディベア通信販売専門店 緑のそよ風プロジェクト

さをり織りからテディベアが誕生するなんて、はじめは考えもしませんでした。



そう・・・最初からテディベアを作ろうなんて私たちの頭の中にあったわけではないのです。

私自身、緑のそよ風がまずなにをしなければいけないかそんなこともあまりわかってなかったあの頃、

私は三谷町にある通所更生施設ミルキーウェイを訪ねていきました。


そこで初めて施設長の坂口さんとお会いしました。

坂口施設長は、強く優しく利用者さんたちを何からも守り育てるお母さんという印象でした。

そして、その時初めて利用者さんたちが織ったという反物やタペストリーなどを見せてもらいました。



びっくり! 「色とりどりでとっても鮮やか。でも、ナチュラルな元気色」

何かわからないけど、その反物たちから出てくる強いパワーを感じました。

そして、たくさんある反物どれを見ても同じものは一つもなかったのです。


でも・・・その時はすごい色鮮やかなこんな反物が織れるんだあ~て思っただけだったのです。


ただ・・・帰ってからもあの色とりどりの反物がずっと頭に残っており、今考えると、あの時が、

さをり織りのテディベアが私たちにたくさんの人との出会いを与えてくれたことへの始まりだったように思います。


さをり織りには、織りに込められたそれだけの意味があったのです。



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