スカウティングの目的は「社会貢献」であり、その目標は「社会に貢献できる青年の育成」です。
ローバーはその最終部門であり、スカウティングの仕上げです。
そのヒントになる話を毎回隊集会で話しています。
今月のテーマは「B-P ラストメッセージ」です。
みなさん知っているとおり、ボーイスカウトはイギリスの元軍人ベーデンパウエル著「スカウティングフォアボーイズ(1908(明治41)年発刊)」によりその内容と活動が示されました。その後イギリス各地で自然発生的にスカウト運動が誕生しました。日本でもその活動は伝わり神奈川、東京、静岡などで少年団が結成され、1922(大正11)年「少年団日本連盟」が発足しました。
スカウティングフォアボーイズは、第1章「スカウト技能」ではスカウトについて、第2~6章はスカウトに必要な技術や技能が書かれています。第7~9章は騎士道精神や人命救助、公民としての義務などが記されてるので、皆さんが改めて読み返すなら後半が重要かと思います。
その巻末に掲載されている「B-P ラストメッセージ」は「幸せな人生について」書かれていますので、改めて紹介します。
スカウトのみなさん
もしあなたがピーターパンのお芝居を見たのであれば、海賊の首領が、自分が死ぬときに胸から遺言状を取りだす時間がないかもしれないことを心配して、いつも遺言を口にしていたのを覚えているでしょう。
それは私にとってもまったく同じで、私は今すぐあの世に行くわけではありませんが、その日も近いと思うので、みなさんにさようならの言葉を送っておきたいと思います。
これが私からの最後の言葉になりますので、覚えて、そしてよく考えてください。私は最高に幸せな人生を送りました。ですから、あなたたちも私と同じように幸せな人生を送ってもらいたいと思います。神さまは、私たちが幸せで楽しい人生を送るよう、この素敵な世界にお送りくださったのだと、私は信じています。
幸せというものは、お金持ちになることでも、仕事で成功することでも、また自分の思い通りにすることでもなれるものではありません。
幸せになるための第一歩は、少年であるうちに健康で強い身体を作っておくことです。そうすれば、世の中の役に立つことができ、おとなになったときに人生を楽しむことができるようになります。自然について深く学ぶと、私たちが楽しめるように、神さまがいかに美しく素晴らしいもので満ちた世界をお作りになったかがわかるでしょう。
あなたが得たものに誇りを持ち、それを最大限に活用してください。物事の暗い面を見るのではなく、明るい面を見るようにしてください。しかし、幸せになる本当の道は、他の人たちを幸せにすることです。この世界をあなたが生まれてきたときよりもほんの少しでも良いものにして残すように努めてください。そうすれば、死ぬときがきても、ともかく自分は無駄にすごすことなく、最善を尽くしたと感じながら、幸せにこの世を去ることができるでしょう。
幸せに生き、幸せにこの世を去るために、常に備えてください。おとなになってもちかいを守ってください。それをするあなたを神さまはきっと助けてくださるでしょう。
あなたたちの友 ベーデン-パウエル
私は迷ったときにはこの「B-P ラストメッセージ」を読み返すようにしていますが、皆さんが今どう感じるか、とても興味深く思っています。
スカウティングの本質は「人の役に立つこと」であり、
スカウティングの真髄は「(物事を)やり続けること」です。
Paddle your own canoe