ローバー隊隊長の言葉 -34ページ目

ローバー隊隊長の言葉

月一のローバー隊集会での、「隊長の言葉」です。

スカウティングの原則をもとに、ローバー活動や指導のヒントになるような話をしています。

 

今月のテーマは「問題とは」です。

 

人間はいつも何らかの問題を抱えています。

個人だけでなく家庭や職場、そしてもちろんボーイスカウトのような団体やグループも例外ではありません。

 

”問題”は厄介なものです。

その場からなくしたいと思うのが普通の気持ちです。

しかし大事なのは、問題が発生する原因です。

そこを解決しなければ、問題は再び発生します。

日本語には”問題を片づける”という言い方があります。

これは上手い言い方だと思います。

まずはその”問題”なことを、視界から消してしまうわけです。

最も簡単な対策だとは思いますが、根本的な解決方法ではありません。

 

例えば野生動物が農業の作物を食べてしまうという”問題”があります。

害獣として野生動物を駆除することは、人間側の一方的な対策でしかありません。

立場による主張が出現するのは自然なことかもしれません。

 

そしてアメリカに新大統領が誕生しました。

アメリカこそ世界一、

もう一度その栄光を取り戻そう、という意向は理解できます。

しかしそのために起こる他の不幸は仕方ないこと、

という言い様が理解できません。

テロの根絶を明言していますが、自分勝手な言い分がテロという方法を生みだしていることが

大きな”問題”だと考えている様子がまったくないことがとても残念です。

 

ベンチャー部門におけるプロジェクト法で「問題解決型」と「課題追求型」に分けて考える方法があります。

現状よりマイナスな”問題”は”解決”するものであり、なくすものではないのです。

そして原因を究明して対策しなければ、決して”問題”は”解決”しないのです。

簡単になくせるものではないのです。

そして”問題”が発生する前に、”課題”を抽出し、それを”追求”していくことが重要です。

 

ボーイスカウトはビーバー、カブ、ボーイ、ベンチャー、ローバーと累進的進歩をしていきます。

スカウティングのシステムは本当によくできています。

私たちアドバイザーもボーイスカウトの”問題”と”課題”にきちんと向き合っていきたいですね。

ローバースカウトと共に。

 

スカウティングの本質は、人の「役に立つ」こと。

スカウティングの真髄は、何事もあきらめずに「続ける」こと

ローバーはその最終部門であり、スカウティングの仕上げです。

Paddle your own canoe