スカウティングの目的は「社会貢献」であり、その目標は「自分で考えて行動できる青年の育成」です。ローバーはその最終部門であり、スカウティングの仕上げです。そのヒントになる話を毎回隊集会で話しています。今月のテーマは「B-P」です。
川崎地区では4年に1度、B-P祭が開催されています。4年前の前回は39Roverがゲームコーナーで活躍してくれました。今年はどんな式典になるのでしょうか。この機会にB-Pの功績を辿ってみましょう。
B-PとはもちろんScoutingの創始者Baden-Powellの頭文字です。スカウト運動は1907年、Brown-sea島でのCampから始まりました。学校の林間学校などでも取り入れられ、今では一般的になった「グループ活動」「キャンプファイヤー」は、これが元になり「少年教育のための野営」が定着したと言われています。
中でもB-Pがエールマスターとして、アフリカのズールー族の歌や踊り、軍隊での経験に基づいたヤーン(夜話)で構成された営火は参加した20人の少年たちの心をとらえて離さないものでした。
そしてその内容とB-Pの経験を元に翌年、6回に分けて発行されたのが「Scouting For Boys」です。
それは少年がたくましく育つための指南書であり、野外を舞台にしたさまざまなプログラムのアイディアが満載です。
「キムスゲーム」を知っているでしょう?この名もSFBの1章に出てくるキプリングの物語「キム」からの引用ですし、絵が得意だったB-Pの挿絵も読者の想像をわくわくと掻き立ててくれます。
その中で特にお気に入りなのがこの絵です。
不可能の不の字を蹴飛ばして可能にする痛快さをうまく表現しています。

B-Pの魅力はこのユーモアあふれるセンスだと私は思います。
現代ではいわゆる自己啓発本が大流行り(おおはやり)ですが、その原点がこのSFBだと言われているのです。
最後に、B-Pというニックネームの成り立ちもとても魅力的です。それはスカウトのモットーであるBe Prepared(そなえよつねに)の頭文字と共通ですし、スカウティングのシステムであるBadge system(進歩制度)とPatrol system(班制度)を表しているとも言われています。
2月22日はB-Pの誕生日であり、1963年の世界スカウト会議にて「世界友情の日」として制定されており、現在も2月には世界各国、各地でB-P祭が開催されています。
ちなみにB-Pが55歳のときに結婚した23歳の妻オレーブの誕生日も2月22日。それがきっかけで二人は急接近したそうです(^_-)。
スカウティングの本質は「人の役に立つこと」であり、
スカウティングの真髄は「(物事を)やり続けること」です。
Paddle your own canoe