天気もよく、程よい蒸し暑さのあるこの日。
19時を過ぎた頃、高野がステージへ向かう。
まずは、タカノトモノリ ソロステージから。
高野の持ち味でもある、覚えやすく親しみやすいメロディ。
そして等身大の自分を現しているかのような歌詞。
ちょっと緊張した震え気味の声も、またいい味を出している。
「18」のたった1曲で、早くも観客の空気をガラっと変えてしまう。恐るべし。
今回はパーカッションに、専門学校時代の同期でもある藤田稔広氏を迎えてのステージ。
心地よいカホンの響きが、「ヤサシイウタ」を更に爽快にする。
続く「手を繋ぐ」でも、2人の息の合った軽快な演奏が、客席を暖かい雰囲気にさせる。
ライブが進むにつれ、高野の表情も歌声も、だんだんと緊張が解れたようになってきた。
何度も聞いてきた「同じ空」そして「ホームタウン」。僕は、彼の曲でも特に好きな2曲。
いつもは遠く離れた場所で暮らしている大切な人も、今日は数メートル前にいる。
普段は言葉に出来ない思いを歌にのせ、感情込めて歌う高野に思わず身震いした。
”タダイマ”。そう言える場所が僕にもあるんだな、と。
そんな事も考えながら、改めてじっくりと聞かせてもらった。
僕は、プライマリー以上に彼のライブ本番に立ち会っている。
お客様が数人しかいなくても、精一杯歌う彼。
素晴らしい出演者に囲まれ、たくさんのお客様の前で歌う彼。
いろんなタカノトモノリを見てきたが、やっぱりこの日は一味も二味も違った。
具体的に? と聞かれても、細かく説明できる訳ではない。
でも、彼のこのライブに賭ける思いは、きっとお越しいただいたたくさんの人にも届いたであろう……。
<タカノトモノリ セットリスト>
1、18
2、ヤサシイウタ
3、手を繋ぐ
4、同じ空
5、てるてる坊主の唄
6、夏風
7、風花
8、ホームタウン