休憩を挟み、高野が竹下を呼び込む形でプライマリーのステージがスタート。

今回のセットリスト、ちょっと冒険させてみた。
「君が代」「フルサト」といったバラードを冒頭に持ってきて、
中間ではお遊びタイム。
後半は、泣けるバラードとメイン楽曲。
個人的には、今までのライブで一番納得のいく曲順にしてくれてありがとう、と思っている。笑


「君が代」「フルサト」は、初ライブでも披露していた楽曲。
彼らの緩さが存分に出された曲で、またもや空気をガラっと変えてくれる。
遊び心満点の「すいか」、季節外れ過ぎるけど案外盛り上がっていた「3+3」。
最初はこの2曲、どうなのかなーと内心ちょっと不安だった。
でも、終わってみればこの2曲のお陰で、新たなプライマリーカラーが表現出来たのではないか、と思っている。
ラジオのMCも含め、僕には持っていない遊び心のある2人に脱帽。。


プライマリー 『渋谷C.C.レモンホールへの道』


4月の始め、高野から1通のメールが届いた。携帯で録音した音源と共に。
それが、「medicine」の原型となっているもの。
”もうダメなのかも”。当時の僕の心境を察知したかのような冒頭の歌詞、そして説得力のあるメロディ。
ずしんと心に響いた。何度も何度も繰り返し聞いた。
ちょっと気になった点を添えてメールを返信。形になるのを楽しみにしていた。

そしてライブ数日前のリハーサル。
決して完成度は高くなかったものの、名曲になる予感を漂わせていた。
途中の間奏部分、ハーモニカを演奏しようとした竹下に、ある試練を与えた。
それが、”フェイク”。いわゆるアドリブ的な歌い方。
最初は、試練のつもりで指示した訳でもなかったが、実は結構きつかった模様。
内心不安ではあったが、きっとやり遂げてくれると信じて。

本番は何を思ったのか、突然言葉を詰まらせながら歌う竹下。
そして、心の内側を語り始めた。
僕への感謝も述べてくれたが、ホントに感謝すべき人はお客様。
大事な時間を割いて、わざわざ渋谷までお金を出して足を運んでくれた事。
もちろん本人達も分かっている事ではあるが、やっぱり大事な事。
そしてその感謝の気持ちを歌にして届ける……。
「キャッチボール」を最後にしておいて、やっぱり正解であった。
アンコールまでいただき、藤田氏も飛び入り参加し、もう1度「キャッチボール」。

―嬉しい時は、精一杯笑おう。
 悲しい時は、精一杯泣こう。―

どんな気持ちでこの言葉を綴ったのか僕には分からないが、
あの瞬間の気持ちを代弁していたように思えた。


プライマリー 『渋谷C.C.レモンホールへの道』


<プライマリー セットリスト>
1、君が代
2、フルサト
3、すいか
4、 3+3
5、僕達の卒業
6、medicine
7、キャッチボール
2010年6月11日。
世界中に住む多くの人は、当たり前のように毎日を過ごしている。
でも、その”当たり前”が”当たり前”じゃない人もいる。
そんな方々と、プライマリーの2人を同じだ、と言うのはちょっと大げさ、そして失礼なのかも知れない。

しかし、きっと彼らは”当たり前”ではない毎日を過ごし、この日を迎えた事であろう――。


ある有名な方が言っていた。
「どんなに本番を頑張ろうと思っていても、それまでの過程は必ず本番に現れる」と。
たかが練習、されど練習。
本気で取り組めば、きっと素晴らしい本番になる。
いい加減な気持ちで取り組めば、後悔する本番になる。

僕は今回初めて、たくさんの笑顔の彼らを見た。
きっとこの笑顔の裏には、たくさんの苦労や涙が隠れているのであろう。
でも、その辛い部分を乗り越えたからこそ見せられた笑顔。

そんな彼らの”笑顔”を、これからたくさん届けていきたい。


プライマリー 『渋谷C.C.レモンホールへの道』


(写真提供:吉沢成美)
という訳で、無事に終了いたしました。

プライマリー主催イベントVol.1『いつかの夕暮れ』。


たくさんのお客様にご来場いただき、アットホームなライブとなりました。


タカノトモノリ個人としても、プライマリーとしても、
今出来る最大限の演奏だったんじゃないかなーと思いました。


この数ヶ月、
彼らのライブを見る度に、長々とダメ出しメールを送っていました。
アレがダメ、コレはこうしようなどなど。。
受け入れられなくても、彼らの心まで届かなくても、送っていました。
いろんな事を言ってきました。


昨日のライブも、厳密に言えばたくさんのマイナスポイントはあるはずです。
でも、敢えてダメ出しメールは送っていません。
直接伝えた訳でもありません。


「音楽って楽しい」。
それを彼らは、改めて実感できたようです。
本番前、ものすごく緊張していたものの、
いざ本番終わってみると、達成感ある笑顔でお客様に挨拶している2人。
そして、竹下が言った「楽しかった」って言葉。

今までのライブは、後悔してばかり。見せる顔は暗い表情。
でも昨日は違いました。
たとえ演奏はまだまだでも、本人達が楽しんで出来なら、いいかな、と。
楽しめたなら、まずはいいんじゃないかな、と。
僕はそう思っています。

渋谷C.C.レモンホールへ、ほんのちょっと近づいたような気がしました。



でも、大事なのはこれから。
腰の重い彼らなので、次のライブが1年後、なんて事にならないといいですが。。。笑



ひとまず、お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
改めて、御礼申し上げます。
そして今後とも、タカノトモノリ、プライマリー共々、よろしくお願いいたしますm(__)m



大事な初イベントなのに、
写真も動画も音源も、全て撮るのを忘れていました。笑