“森の学校楠学園” staff のつぶやき -17ページ目

“森の学校楠学園” staff のつぶやき

鹿児島県は蒲生町にある小さな認可外の私立学校(フリースクール)の日常を
スタッフの目からお届けします

今日は学園の卒業式&終了式 この武家屋敷ですごす最後の日です

中3の子はなんと3名!ほかに終了する子がふたり


証書はスタッフではなく希望する子から渡してもらいました

照れてふざけたり おどけてシャキッとしたり・・・笑いが絶えません

しかも会場は関人さん&グレンさんの飾り付けていつもと違う不思議な雰囲気


ああ 今年はこんな雰囲気なんだな

来年はきっと違うだろうな・・・


子どもたちによって変わっていく楠学園

学園によって変わっていく子どもたち


4月からはどんな学園になるんだろう

とてもとても楽しみです




そして震災について補足を少し


発生からしばらくは被災地の様子や自分たちのできることなど

話し合いを続けてきたけれど ここ数日はあえて話していません

「実感がわかない」といっていた子も さすがにだんだんと現実味を感じてきた様子

報道規制がされているとはいえ,胸の痛くなる映像がどんどん飛び込んできます

感受性の強い子どもたちにこれ以上は逆効果

なんとなくそんな気がして,情報を伝えるのはやめました


後から聞いたところに寄ると TVを見続けていることで鬱状態になる人が続出しているとか

疑似PTSDのようになる恐れもあるとききました


情報伝達をストップして正解だったみたい

災害にあった方に力を貸すためにも 自分たちは元気いっぱいでいなきゃね


昨日のこと。 お昼に用事で家に帰っていた子がニュースを持ってきました

「福島原発がね,3号炉も爆発したって」


えっ・・・・・・


瞬間,言葉をなくして固まりました 血の気がひきます

頭の中をいろいろな想定が走り去ります


「緊急会議をしよう」


私の様子から何かを感じ取ったのでしょう

子どもたちも粛々と集まってきました


「大変なことが起こったの 3号炉も爆発したって

 これから何が起こってもおかしくない 放射能が大量に漏れるおそれもある

 過剰に恐れることはないよ ここは遠く離れているから

 でも 雨にはできるだけあたらないようにしてね

 いつも傘をささない子も これからしばらくは傘をさしてね 私もそうするから


 それから 川内原発に何か起こる可能性もゼロじゃない

 電気が止まるかも知れない その時パニックにならないよう,覚悟だけはしておいて」


うん,分かった。と子どもたちは真顔でうなずきました



そして今朝。用意したエマージェンシーキットを渡します

マッチ一箱・ろうそく3本・水を得る方法を書いた紙

これらを小さなジップロック(チャックつきポリ袋)にいれてポケットへ


「これはお守り。使わないならそれでいい。

 なにかあっても,とりあえずはこれで生きていけるから。

 周りの人も助けてあげるんだよ」


そう話して渡しました。


考えすぎだと笑われるかも知れない。

けれど,根拠もなく楽観的になって備えをしないのは違う気がする。

大切な子どもたちに生きていてほしいから こうした

それが今日の私の行動

東北・関東地震被災者への支援について

いろいろな情報がとびかっているようですので 分かった範囲でまとめてみました


■物資の支援

個人からの支援物資は今のところ受け付けていません

「被災県の県庁へ送って」「自衛隊へ」などの情報が回っているようですが

どちらも受け付けていないそうですのでメールの転送はしないでくださいとのこと

現段階では,レトルト食品数万食とかおむつ数百箱などの単位になるようですので

メーカーさんにお任せした方がよさそうです


■現地でのボランティア

こちらもまだ受け入れ態勢ができていない状態のようです

下手に現地入りすると被災者の眠る場所や食料を削ることになりかねません

駆けつけて力になりたいその気持ちを祈りに!


■義捐金

残念ながら災害時には募金と称する詐欺もでてくるそうです

信頼できるところ,自分の想いに合うところに託すのがよさそうです

本当なら集めるところだけではなく送り先がどのように使うかという情報まであるといいのですが

いまは難しそうですね

ゆうちょ銀行には専用の受入口座ができると思われます(現時点ではまだありません)

ネット経由で募金できるサイトの一覧がありましたので掲載します

 http://r.nanapi.jp/24717/


■小さな支援

・節電する ~ 九電から節電の呼びかけをしているというのはデマのようですが,

         東北電力と東京電力へ送電をしているのは事実です 自主的に節電をします

         また,店舗の過剰な明るさを回避させる気運をつくり出せればと思います

・献血する ~ 輸血用の血液が足りないそうです。200mmでも受け付けてくれるのでしょうか

・応援する ~ 「愛情の反対は無関心」マザー・テレサの言葉です

         どういう形ならメッセージを届けられるのか思案中

         いい案があったら教えてください

今日は苔玉づくりのイベントでした

イベントは予定通り行いましたが,始まる前に話し合いをしました


今回の地震はどこで起こったのか

どういう被害が出ているのか

どういう状況になっているのか

被災された方の心情・・・など


Ayuは宮城に住んでいる友達がいるそうです

そのうち一人は,野宿を続けているそうです


ねぇ いま私たちに何ができるだろう

駆けつけるのは足手まとい 物資も届けられない

何ができるか考えてみよう

とりあえずは・・・節電ぐらいしかできないのかなぁ

ああ,もどかしい でもこんな時ほど効果を考えて冷静に行動しなくちゃね



災害に備えるにはどうする?

まずは水の確保

近くで井戸のある場所は?

「名探偵コナンで泥水から真水を取り出す装置が出てきた」

いいね,それ 海水からも真水を取り出せるよ

食料は・・・畑でお芋を作ろうか


いま地震が起きたらどうする?

外に逃げる 布団をかぶる 戸を開ける

それから火を消すことも忘れずに



そんなふうに話し合いをした後,ゆっちゃんがぽつりと言った

「さっき地震の話したけど,正直言うと実感がわかないんだよね」


うん,そうだよね 私も信じられないもの

学園のまわりはあまりにも平和で穏やかで,いつもの春の風景だもの


それでもやっぱり起こっていることは現実なんだよ

一緒にこの現実の世界と向き合っていこう


イスラエルとスウェーデンからきていたウーファーの女性ふたりが旅立つことになりました

次の滞在先は熊本。阿蘇までヒッチハイクで行くそうです


「突然だけど,シヴァンとエルサが今日立つことになったの。

 阿蘇までヒッチハイクで行くんだって。それで,お手伝いをしてくれないかな。」


そこで,ふたりのために行き先を書いたボードを準備

「阿蘇ってどんな字だっけ?」

「あー 私アルファベット下手だよ~」

なんて言いながらわいわい。そしてすぐにサインボードはできあがりました


いよいよ立つという頃,シヴァンが改まった顔でこういいました

「今朝,子どもたちが私たちのためにサインボードを書いてくれたでしょう。とても嬉しかった。

 本から学ぶだけじゃなく,こうやって実際の出来事に合わせてどうすればいいか学んでいくやり方は

 とてもいいと思う。私もこういう学校をやりたい。」


そうかぁ。学園の中では日常のことだけれど改まってそんなふうに言ってもらえると嬉しいな

ありがとう。シヴァンたちのおかげで子どもたちもいい経験ができました

これからもどうぞよい旅を!

学園には たくさんの本に混じっていくらかの漫画がおいてあります
その中のひとつ,『最上の命医』にこんなふうな台詞がありました

 軽い病気なのに辛そうな人もいれば
 すごく重い病気なのに幸せそうな人もいる

それは 『幸せ』 と 『辛い』が似ているからだと漫画では続くのだけれど,
私はちょっと違う解釈をして,その人の捉え方次第なんじゃないかなって思いました

なので 今日の哲学のテーマは 『幸せ』


「幸せってなんだろうね」
「えー?」 「嬉しいこと」 「楽しいこと」
「どんなときが嬉しい?」
「金があったら嬉しい」 ←またこんなことを得意げ

で,その発言をしたOくんとのやりとりが始まります

「ふぅん。 お金があったら何をするの?」
「ほしいものを全部買う」
「へぇ。何を買うの?」
「いろいろ」
「例えば?」
「うーん・・・干し梅!」

ここでみんな吹き出します

「大金持ちになって干し梅かよ~!」

だよねニコニコ
お金があるからどうとかじゃなくて,自分の求めるものは何かっていうことだよね

この後まだやりとりは続いて お金に左右されないで生きている人の話を伝えたり
意識を変えることで経済的に豊かになった人の話を伝えたり・・・
お金というものに焦点をあてつつ,そこをシフトできないかなと想いながら
わいわいと語っていきました

そして最後に それぞれの幸せを訊ねると

 『楽しいこと』
 『おいしいものがあること』
 『動物といること』
 『いつもの生活』
 『金(笑)』
 『自由』
 『家族』

ああ ひとつひとつの言葉が深いなぁ
本当だね それぞれとっても大切なことだね

 『私は みんなとこうしていられることが幸せだよ』
そう伝えて 今日の哲学の時間は終わりました


言葉として外へ出すのはまだまだだけれど
ひとりひとりの心の中にはこんなにも深いものがあるんだよね
人って やっぱり素敵だな

『あ 今日おれ泊まる』

『ほーい』


今夜はFuがお泊まり

学園にはこんな風に ときどき誰かが突然泊まる


よるごはん

食卓を囲むのは イスラエル・デンマーク・アメリカ・スウェーデン・日本 多国籍の面々


Fuは19歳の子と20歳の子に囲まれてなんだか楽しげだ


『なんだかさぁ Fu どこの国に行っても大丈夫そうだね』

『うんグッド!


へぇ 『うん』って言えるなんてすごいな

改めて Fuすごい音譜って感じた夜でした

WWOOF ってご存知ですか?


有機農家さんからはじまったシステムで

経験と知恵(労働力)を提供する代わりに 寝るところと食べるものを提供してもらうというもの


これぞ次世代の交換制度,という気がします



森の学校楠学園も 10月から晴れてホストに

そして昨日,初のウーファーさんが来られました


お名前はサラさん イタリアの大学生です



「来られるかも」と話した時は 「すごいね」ぐらいの反応で落ち着いていた子どもたち

蒲生に(本当に)着いたという連絡が入った途端 一気に!テンションがあがりましたアップ



女の子が あまり物怖じしなかった

もう帰り時間だったから挨拶をして 駅まで送っていく子&お見送りの子と車に乗ったら

その道中にちょこちょこ話し掛けたりして(もちろん日本語で)



そして夕方帰ってくると 数名がお泊まり体制になっていましたニコニコ


夜を一緒にすごし  土曜日もたくさんおしゃべりをしたりカードゲームをしたり

いつのまにか イタリア語をたくさん教えてもらっていて 発音も良かったり


そう これ! これなの!


「英語を話せるようになると友達ができていいよ」と100回いうよりも

たったひとつのこんな体験


サラさんとコミュニケーションをとりたいラブラブ という想いひとつで

イタリア語も英語も それに日本のことも

どんどん調べて 教わって メモして 使ってみて・・・


これなんだよねぇ


すごいよねぇ


修学一人旅でイタリアに行くって言い出すかも とドキドキしていたら

本当に言い出しました


しかもふたり! しかも1年行ってもいいと!



うーーん  なんとか行かせてあげたいところですが

・・・がんばってみましょうか

いつの頃からか占いを見なくなった
よいことが書いてあればそれを期待して何もなかった時はガッカリしてしまうし
悪いことが書いてあればずっと気になって心の片隅に引っ掛かっている

そんな自分の状態がイヤだったのが直接のきっかけ


でも離れてみると,もっと違うところが自分は嫌だったんだなというのが分かった
それは“自分”に属するものを“他”から決められる,ということ
友達からではなく,自分を知らない人からのアドバイス


あくまでも個人的な印象だけれど 
占い師や宗教家って人の話を聴かない人が多いと感じている
確固たる価値観 それが正しいのだと迫る


宗教家には『相手をよい道に導いてあげよう』という意志があるからまだ
いい・・・かも知れないけれど,それだって実は価値観の押しつけ



違うんだよ


自分の人生だもの
失敗したっていい 自分でちゃんと責任取るから


占い師さんや宗教家さんのアドバイス通りに行動して
失敗した!って思った時は誰に責任を取ってもらうの?
最後は“信じた自分”が責任を取るしかない そうじゃない?



自分の人生だもの
思いきり生きたいよね



※極論で書きましたが,信心深い方は尊敬しています

 先を見る能力のある方の存在も信じています

 あくまでも押しつける方を想定してつぶやいてみました

 お気を悪くされたらすみません

思うに・・・
世の中が便利になって,人は“できること”がふえた
遠くにいる人とも顔を見ながら話すことができるし,会いに行くこともできる
いすに座ったままたくさんの情報を集めることもできる
木を伐るのも簡単になった 建物を造るのも簡単になった



・・・そして便利さと引き替えにたくさんのものが見えなくなった


 10km先の場所へ車がないと行けない,と考える
 灯りがないと夜道は歩けない,と考える
 クレーンがないと建物なんて造れない,と考える
 専門家に教わらないと魚なんてさばけない,と考える
 果ては,携帯電話がないと生きていけない,と考える


そう考えていない人には信じられないようなこと
そう考えている人には考えられないようなこと


『やる』と決めたら,機械がなかろうが時間が掛かろうがとにかくやる!
そこから”工夫”や“技術”が生み出される


便利な世の中を否定している訳じゃない
でも『こうじゃないとできない』と考えることは可能性を狭める
もったいないよ


人は多分,もっとたくさんのことができる力を持っている