「なごみ紅茶」とは、わたしの作っているオリジナルブレンドティーの名前。
狭山の和紅茶にハーブやスパイスを飲みやすくブレンドしたものです。
「なごみ紅茶」を作るようになったきっかけについて
去年の頭にnoteにまとめていたものをブログにリライトしました
~なごみ紅茶をはじめたきっかけ・前編~
「どうしてなごみ紅茶を作ろうと思ったの?」最近そう聞かれることが増えました。
直接お会いした人にはたまに話しているのですが、そういえばまとめたことはなかったなと気づき書くことにしました。
紅茶が好き
「紅茶が好き」ただその想いを原動力にしてやってきたな~と感じています。
若い頃に世界のお茶専門店で働いたのをきっかけに紅茶好きになりました。
仕事で得た知識と経験を形にしたくなって紅茶と日本茶の資格を取りました。
その後は別の仕事について、紅茶は趣味として日々楽しんでいました。
ある時たまたまネットで見つけた紅茶教室に通い始めます。
教室の先生は優しい笑顔でほんわかした雰囲気の素敵な女性。
この方が後に人生のメンターとなるしばたみかさんでした。
レッスンにはティータイムもあり、ゆったりお茶する時間にホッと心安らぎました。
紅茶の学びを深めるうちに「私も紅茶に関わる何かがしたい」と思うようになりました。
でも、なにかってなんだろう?
様々な可能性が頭に浮かんできても「そんなの無理」と次々却下していました。
やってみようともせずに。失敗を恐れて挑戦することから逃げていました。
「もしこんなことができたら素敵だな」というイメージが湧いたとしても「できるわけない」と決めつけて打ち消して。
まだ勇気がなくて怖かったんですね。
それなのになぜか消えない「紅茶に関わりたい」という想い。
自分でもよくわからないけれど、不思議と胸の中の想いは枯れなかったのです。
情熱
ある時たまたま紅茶会社のイベント要員としての短期アルバイトを見つけました。
応募すると短期だったからか即採用。研修含めて数日間の勤務でした。
都心の大きなスペースでの祭典。会場いっぱいに並んだ紅茶に胸がワクワクしました。
担当はレジ業務でしたが紅茶を扱えるのが楽しくて仕方なかったです。
最終日の朝、フロアの人員が足りないから至急ヘルプに行ってくれと言われて接客スペースへ入ることになりました。
頼まれた仕事は「試飲をすすめてお茶を売る」こと。
前に自分が紅茶店で働いていた時と同じ仕事です。慣れていたのですんなり自然に接客できました。
私がおすすめした紅茶が次々と売れていくのをその場で見ていた社員さんが「あなたがこのままいてくれたらいいのに」と仰って下さいました。
試飲を飲んで「おいしい!」と喜んで下さるお客様の笑顔。
お茶のいれ方を聞かれて説明する時に湧いてくる熱い気持ち。
忘れていた何かを取り戻すようでした。
「ああ、私は『お茶のおいしさを伝えること』が好きだったんだ。」
自分の内にある情熱に気がつきました。
想いを実現する
その想いに気づいたものの、いったいどんな方法で実現していけば良いのか?しばらくはその道筋も見えずにいました。
紅茶に関わるにはお店やカフェで働くことがすぐに思いつきます。でも本当にそれなのだろうか?
紅茶店の求人を探してはいましたが、何となく他にも方法があるような気がしていました。
ある時、一旦決まりかけた採用がコロナ禍の緊急事態宣言により見送られたことでとうとう腹をくくります。
雇われるのではなくて紅茶に関われる道を探そう。
自分の想いを実現できる方法はどこかにきっとあるはずだと。
自分の本心に従って行動する
紅茶が大好き。紅茶のおいしさを伝えたい。その自分の本心に従って行動しよう。
そう決めてから色々模索し始めました。
ネットで片っ端から検索してみると紅茶に関われる方法は意外と色々あることに気づきます。
どうして今まで見つけられなかったのだろう?やはり視野が狭かったのですね。
そんな中、業者さん同士をつなぐサイトで紅茶生産者さんとつながることができました。
沢山生産者さんがいらっしゃる中、一軒の埼玉のお茶屋さんが丁寧で親切な対応をして下さいました。
サンプルを送って頂き飲んでみると深みのある豊かな味わいの紅茶。
こんなおいしい紅茶が埼玉にあったとは!
この紅茶に惚れ込んだ私はお茶屋さんに連絡を取り直接お店に伺いました。
おそれ多く恥ずかしい気持ちも当然ありましたが、おいしい紅茶を作っていらっしゃるお茶屋さんにめぐり会えた嬉しさが大きかったのです。
実際にお会いしてゆっくりお話しができ、ご夫婦の温かいお人柄にふれることができました。
帰りに広々とした茶園を見せていただき一面に広がる美しい茶畑を見て大感動。
このお茶屋さんが入間市の狭山茶専門店・野村園さまです。
この日のことは忘れられません。
不思議なものですが「本心に従って行動する」と決めたら
現実が一気に動き出しました。
きっとそのマインドが新しい扉を開けるために必要だったのでしょう。
(後編に続きます)