お仏壇にお供えするものの中の一つに、ご飯があります。
これはお仏飯(ぶっぱん)と言います。
そして、毎朝ご飯を炊いた時、自分達が食べる前の一番新しいご飯を
少し、お供えするのです。
だから、うちでは、毎朝ご飯を炊かないので、お仏飯用に1合とかその半分くらいを
お鍋で炊いてお供えします。
そして、朝のお経のお勤めが終わったら、お昼前には引き下げるんです。
昔、子供の頃、このお仏飯を食べさせられるのが嫌でしかたなかった。
昔は合計で5個くらいだったけど(今は8個)
冷たいし美味しくないし・・・大嫌いだった
でも親に「お仏飯を食べたら賢くなる」と、言って騙されて食べたものでした。
(でもホントに賢くなったんか?ずっとアホやアホやって言ってたくせに)
私が檀家さんのお家へお経をお勤めしに行くのは、毎月同じ日。
つまり亡くなった方の月命日にお経をあげに行くのです。
そして、お仏壇の中を見ると・・・
山盛りのお仏飯やちょびっと小さいのとか
お家によってそれぞれです。
先日、お経をあげに行ったお家・・・
ちょっとビビッた
お仏飯が蝋細工のように黄色くなってカチカチに固まってるやないの
わお~おおおおおおお
きっと、いつお供えしたのか分からないくらい昔にお供えしたものなのね
別に亡くなった方は、ご飯を食べにこの世に帰って来るわけではないんですよ
もしそうだったら、恐いじゃない
仏事の作法として、主食のお米が食べられる喜びと感謝をまず仏さまに報告するのが
習慣になって作法となったのです。
昔は今のように庶民が毎日お米が食べられるということはなかったので
お米が食べられるということは、とても幸せなことだったのです。
ですから、
亡くなった故人への食事という意味ではないのです。
私たちのような寺院のものは毎朝お供えしますが、
お仏壇のある普通のお家では、毎朝強制ではなく、ご飯を炊いた時には可能な限り
仏さまにお供えし、お参り後に下げて頂くというようにして頂ければいいと思います。
干からびたお仏飯を見ると、悲しくなります"(-""-)"
どうか、お仏飯は、感謝の気持ちでお供えして、お昼前には下げて下さいね!