唐突に自転車の話題を。
ウチの娘がやっと補助輪を外して普通に自転車を乗れるようになったんですが、
どうも上達が遅い。理由は簡単であんまり乗らないから。
オヤジが乗ろうって言わないと、乗らないの、全く……。
自転車に対する「温度差」は実は息子の時から感じていたんだけど、
娘の時は更に輪をかけて興味がない。
ま、女の子だからっつう言い訳もあるんだろうが、
兎に角親になって初めて感じた子供との世代間や時代の違いを一番痛烈に感じさせてくれたのが「自転車」だった気がする。
思えばあっしの場合、東京のど真ん中に小学校2年の終わりまで住んでたんですが、そん時は町の中でも自転車に乗ってる人なんか珍しく、同級生でも自転車に乗っているのをあんまり見たことがなかった記憶がある。
それでも小1の時に、別に欲しくもないのに、4歳上の姉に脅されて、親に自転車を買うようにせがまされ、初めての自転車を手に入れた次第。当時自転車と言えば、まだ高級品。姉貴のヤツ、自分よりも末っ子のあっしに親にねだらした方が得策と考えての脅迫だったわけ。
脅迫の内容は、「自転車をせがまなきゃ、もう遊んでやらねえ」とかなんとか下らないもんだったと思う。ホント、ふざけた理由だ。
そんでもってウチの親父が18インチの補助輪付きの自転車を買ってきたんだけど、その自転車には全く思い入れがないんだな。
それもその筈、あっしをそっちのけで姉貴が勝手に補助輪外して自分のモノ同然に乗っていたから。
あっし的にはそんな姉貴を恨めしく思ってたけど、何せ、当時は腕っ節で姉貴に勝てなかったもんだから文句も言えない。
だから、姉貴がいない間にこっそり一人で自転車に乗るしかなかった。でも、補助輪は外されているし、おっかなびっくり何度も転んで、痛い目にあってやっとどうにか乗れるようになった。
でも、東京の、あっしの家の周囲の生活圏で自転車ってあんまり使わないんだ。それで気がついた時は、盗まれてしまったわけ。
盗まれた時はさすがに悲しかったし、親父に管理が悪いとかで相当怒られた思い出もある。で、姉貴と言えば、あっしが親父に怒られている横で気持ち良さそうに鼻くそをほじくりながらマンガを読んでいたりしたな、確か。
ま、だけどその盗まれたあっしの「1号」自転車、あっしよりも姉貴が乗りまわしていたから、私的には思い入れゼロでメーカーもモデルも全然覚えがない。
あっしの自転車に対する思い入れは、「2号」となる自転車からなんだな。
2号となる自転車は、当時欲しくて欲しくて堪らなくて、どうしょうもなかったヤツ。盗まれた「1号」なんてどうでもいい、
これこそ「ボクが乗るべき自転車なんだ」と小2のあっしは勝手に盛り上がって大変だった。
が、すぐに親に買ってよこせとは言えない。なにせ、「盗まれた自転車」の記憶もまだ薄れていない時期。
どうしよう、どうしようと思っていたらなんとチャンスが来た。
引っ越しである。首都圏の郊外へ小学校3年から引っ越すことなったのだ。
このタイミングでの要求はすんなり通ってしまった。
新しい生活での新しい自転車……浮かれた気分で颯爽とペダルを踏んだあっしを待っていたものは……。
なんて、またわけのわからない前置きが長くなってしまった。
子育ての事なんか何にも書いてなくてソーリー。
この続きはまた次回の同テーマで。
ではでは。