『小さな命が呼ぶとき』 | ヒース・レジャーに捧げる

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コーヒー片手に脱力して読んでもらえれば幸いです・・・

こんばんは(^-^)



今日も映画を紹介してみようと、そう思うんです・・・



【小さな命が呼ぶとき】


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ストーリーは、


エリートビジネスマンのジョンは、自分の3人いる子供の内で8歳の娘メーガンと6歳の息子パトリックが体内でグリコーゲンをうまく分解出来ない難病“ポンぺ病”に侵されていた


“ポンぺ病”患者は長くて9年程度しか生きられない


愛する子供達の命のリミットが迫る中で追い詰められたジョンは、ポンペ病の権威であるストーンヒル博士を知り博士の研究に一縷の望みを賭ける


ジョンは輝かしいキャリアを捨てて、愛する子供たちの為に「自力で治療薬を開発する」って無謀とも思える戦いに身を投じる・・・



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アメリカで実際にあった実話が基になっています



近年の日本は長寿国家と呼ばれていますが、こういった難病とゼロから闘った人達の上にある事を知らなければいけませんね



昔は難病と言われてた病も、今では当たり前のように予防接種やワクチンなどで未然に防げてたり治療できたりするわけですよ



何の知識も苦労も無いままに・・・



これは考えないといけませんよね



今でもまだ“未開発”の難病があり、それで苦しんでいる人達が沢山います



多くの犠牲の末に、命が、子供たちが、未来が守られているんですね



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実話ネタが基なのであんまり内容については触れませんが、



こと映画としてのイチャモンをつけさせてもらうと、



まず配役ですね



ミスキャストとまでは言えませんが、主役の2人であるブレンダン・フレイザーとハリソンフォードの新旧“冒険野郎ジェットコースターコンビですね



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数々の危機的状況をかわして世界中のお宝を奪いまくったルパン三世並の2人が困難な状況の中にいても何故か言い知れぬ絶対的な安心感が心の片隅にあっちゃいます



それが原因かどうかは分かりませんが、2人の演技に深刻な悲壮感を感じ取れませんでした



結構これは個人的に致命的でしたね



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あと、やっぱりアメリカ的な感じで日本に住む身としてリアリティが薄かった



作品を見る限り、同じようにゼロから難病と個人レベルで戦おうとすると日本って国では色んな環境的要因を含めて非常に厳しいだろうと感じました



それに悪い見方をすると、金持ちだから出来る、出来た、金持ちの子供だから助かる事が出来た、って穿った目で見られるかも知れません




収入が無くなったのになんでそんなにデカイ家に住めるんだ・・・なんでそんなデカイ家に住む必要があるんだ・・・そんなにポンポン上手く事が運ぶ(特に後半)もんなのか・・・等々、きっと尺を調整する為に実話の内容を色々と端折ってそうなったんでしょうがちょっと消化不良な感じは否めませんでした



テーマが重い割に1時間45分って尺じゃ足りないんじゃないのかなぁ・・・



しかし決して観て損はしない作品だとは思います



患者の視点、研究者の視点、製薬会社の視点なども含めて興味深い内容だとは思います



マザー・テレサの「愛の反対は無関心」って言葉じゃありませんが、まず“関心を持つこと”が大事だと思います



すでに子を持つ親、今から親になる人・・・



いつ自分が“当事者”になるかも知れません



そんな病気がある、そんな病気で苦しんでいる人がいる・・・



“知る”って観点からも、映画を通して、映画を入り口にして、少し考えるのも必要だと思います



いざ、自分の子供が発症例の少ない難病に侵されてしまった時に、限られた時間と資金を如何に有効に使いどう行動出来るか・・・



幸せの中にヌクヌクと漬かってる自分に危機感を持たせないといけないですな



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この映画を「小さな猪木が呼ぶとき」と勘違いして観てしまったお茶目な人は



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