10月3日(水)
(6)迷った時は先代の録音テープを
聞き直し、経営哲学を再認識しよう
経営者は孤独だとよく言われます。なぜなら、最終的には自分が意志決定し、すべての責任を取らねばならないからです。それでは経営者が迷った時、一体どのようにして物事を決めているのでしょうか。・・・
もちろんさまざまなデータを集めた上での話ですが、瞑想をしたり、お坊様に相談したり、極端な例では超能力者にお伺いを立てる人もいる訳です。もうここまで来ると、科学では推し量れない言わば“勘”の世界ですが、これが重要な要素であるのは間違いありません。
かつてある企業の社長に「物事を決めるのに迷った時はどうされていますか」と尋ねました。すると、その社長は「先代の生前の録音テープを聴きながら考える」と答えてくれました。
これはすばらしいアイデアだと直感しました。先代が社員の前で、お得意様の前で、金融機関の方と話をする中で、そこには哲学がベースにあるはずのです。生きた哲学がまるで玉手箱のように詰め込まれています。・・・
心が落ち着き、何らかの波動が伝わり自分ではなく、自分の魂が考えてくれるのかも知れません。
*「家業を継ぐ前にしなければならない50のこと」(陶山和之著、1999年弊社刊)はすべて後継者としての体験が基本になっています。著者がたしかな問題意識をもとに商売の正論を述べているのはさすがと敬服しています。