店を継承する若い社長への応援歌③

 

8月10日(金)

 

2. 創業者から歴代の経営者が歩んだ歴史を知る

 

創業理念と合わせて歴代の経営者たちがどんな状況で、どのように苦難を乗り越えてきたかということです。歴代経営者の決断と歩みは自分の中に流れている血を知ることに役立ちます。

 

歴代経営者を知ることはすなわち多くの先祖の力を借り、応援してもらうようなものです。お盆の先祖供養が意味するのは「自分の血を知る」ことで力を得ることにつながっているのです。

 

もし自分が得手としている分野があれば、先祖のなかに自分と同じような人がいたはずです。逆に欠点の場合も然りです。良くても悪くても自分の中には先祖の血が脈々と流れているのです。

 

比較的分かりやすいのは四人の祖父母です。祖父母は脳裡に焼きついているかもしれません。祖父母の父母になると遺された写真や記録が頼りです。よく聞くのは四人の祖父母の中の○○に自分は似ているという話です。

 

百年以上継続している老舗には中興の祖と呼ばれる人がいるはずです。彼らに共通するのは先代の教えを守りながら、時代の流れを先取りする商略を打ち出し、お客様の支持を得たことです。

 

特に戦中戦後の混乱の中をどのように乗り切ってきたかは重要なポイントです。

敗戦はまさにパラダイムシフトにほかならなかったからです。現在は戦後に創業した店が圧倒的に多いようです。

 

*明日から19日まで夏季休暇でブログは休みます。