「たねまき文庫」の「礼を正す」⑧

 

5月11日(金)長良川鵜飼開き。

 

 

27. 踏んでいけないもの三つ。座布団、敷居、畳のへり。

 

*この頃家も洋式になり、和室でもマナーが教えられていないようです。ついうっかりして畳のへりに座ることも禁じられています。

 

 

28. 作法すなわち礼法。礼とは「畏敬心」の表現。

 

*すべての対物や対人には、それを取り扱う手法や態度があるものです。これを一括して「作法」と申しております。その作法の根本は「礼」の一語につきます。

 

礼とは何かといえば、「敬う心」です。すなわち愛敬、畏敬、恭敬と言われてきたものです。この敬の心を起こすのは容易なことではなく、形の上から愛敬の地ならしをする必要があります。それが「礼」というものです。

 

 

29.「克己復礼」(こっきふくれい)とは論語のことば。礼を正すことは心を正

  すことに通じる。

 

*「克己復礼」とは、私情や私欲を押さえて礼儀作法を身につけることです。孔子が重んじた礼について、弟子の顔淵(がんえん)に答えた言葉。「克己」は自分の欲望に勝つこと。「復礼」は礼の道に立ち返ることです。

 

礼儀作法を身につけることは、私利私欲に克つ道でもあるのです。