次世代を拓く「ネクストショップ」の開発④

 

7月21日(金)

 

○2020年の世界情勢

 

東京オリンピック・パラリンピックの開催。世界総人口は77億人と増加する。そこに経済成長が加わり、食料や原油、レアメタルなどの需給逼迫が世界的な大問題に。

 

国益を守る観点から「ナショナリズム」の風潮が強くなり、資源、エネルギーを囲い込む「ブロック化」が加速していく。米国経済は2020年近くになって復活の兆しが見えはじめる。

 

しかし経済力が相対的に低下したことで、かつてのような強いリーダーシップを発揮できなくなる。環太平洋の米ドル、欧州のユーロ、中国の元、ロシアのルーブルなど、各経済圏の通貨を軸に「多極化」が進行する。

 

中国は失業率の上昇で政権に対する不満が続出、共産党一党支配が崩れ、民主化と共に5〜6の国に分裂し「連邦制」へと移行する。世界経済が低迷する中、インドの経済成長が続き、国際社会で存在感を高めていく。

 

資源価格の上昇を背景にロシア経済が復活、「ユーラシア連合構想」を推進する。中央アジアとの連携を深める動きが強まり中国との対立が深まる。

 

○2020年の産業特性

 

テレビは先進国と新興国で二極化が鮮明になる。先進国ではスマートテレビへのシフトが急速に進む。放送局はネットとの融合を積極的に進める。リアルタイム放送と連動したネットワーク・ゲームに参加するなど、従来にないサービスが生まれる。(つづく)