人生、経営、商売などについて語った「堂平語録」⑦
5月24日(水)
○「利他の精神は商人の使うことばではない」
「世のため、人のため」という利他の精神、これをよく使うんです。本当にそう思っていますから。ところがある尼僧さんがテレビで話しておりました。「世のため、人のため」は衣の下に鎧をちらつかせているようなもの。傲慢さがあると。
実は家内や娘からその言葉は「やめて下さい」といわれていたんです。商人の使うことばではないと。
○「着眼大局」「着手小局」
商人は勉強して知恵を出すことが大切です。知らないことを知ることが勉強です。その知識を体験の中で知恵に変えていくのです。私は「マクロで考え、行動はミクロ」で、「着眼大局」「着手小局」です。
○「目配り、気配り、心配り」は商人のいのち
「目配り、気配り、心配り」、これは本当に大事です。だからこの点を一番うるさく言っているんです。これを徹底しないとダメです。商人のいのちだと思います。
また、売り場の「整理・整頓・清潔」を徹底すると売り上げにも効果が出てきます。「時を守り、場を清め、礼を正す」の森信三先生のお言葉が頭に浮かんできます。