二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(604)

1月8日(木)

(244)家道に通じて家道を守れ②

「もし余儀なくこの修業ができぬうちに相続したら、親類や後見などの人をよく師として、一々指図を請うてそれに従うがよい。これは将棋を一手ごとにおそわりながらさすようなもので、それなら間違いない。

ところが、うぬぼれて人に相談せずに、気ままに金銀を使えば、たちまち金銀を相手に取られてしまう。父のこしらえた家を相続するのは、たとえば将棋の駒を人に並べてもらったようなものだ。」

さて「新・顧客創造への5つのシナリオ」(下記)は3番目の「新規客づくり」へ入ります。

(1)商圏設定(立地・店舗戦略)
(2)見込客の発見・設定(商品政策・販売・サービス戦略)
(3)新規客づくり
(4)リピーター(固定客)づくり
(5)個客(フアン客)づくり

専門店繁栄のカギを握るのは(3)新規客づくり!すなわち膨大な潜在需要をいかにして顕在化させていくかという課題です。その前提条件になるのはすでに紹介した20年前の仮説です。この仮説は実証されと言えます。

すなわち「きものを必要な商品」と考える店はフアンづくりに成功するのに対して、「不要な商品」を儲けるために販売している店は衰退していくであろうということです。業界人が20年間で実証したこの事実には重みがあります。