二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(470)

6月18日(水)

(201)まず心田の荒蕪を開く①

「翁のことばに、私の生涯の仕事は、すべて荒蕪(こうぶ)を開くのを務としてきた。その荒蕪には幾つかの種類がある。まず田畑の荒れたもの、これは国家としての荒地だ。借財が多くて持ち高を利息にとられ、持ち高はあってもないと同然のものがある。

これは国家のためには生地(せいち)で、その人のためには荒地だ。また土地がやせた粗田で、公租と村費だけの収穫はあるが、耕作者に利益のない田畑がある。これはお上のためには生地で、下の者には荒地だ。」

経営者の年令、経験で重視する数値が変わる!

経営者としてあなたが最も重視している数字は何でしょうか? 伸び盛りの若い経営者なら何と言っても売り上げの成長性です。経営者として売り上げの拡大ほど楽しいものはないからです。

数字に苦手な人でも売り上げが上がれば、右肩上がりの数字を見るのが楽しくなります。数字に強くなる秘訣は売り上げを伸ばし続けることです。これが逆になると悲惨です。

経営者が40才前後になると、売り上げと共に収益性、活動性が気になります。
売り上げを伸ばしていく「強い経営」から収益性の高い「賢い経営」へと進化していくのが自然の流れです。

後継者を考える50才前後になると成長性、収益性に加えて、安全性が最大の関心事に。安全にバトンタッチを図っていくことが最大の課題になるからです。