二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(429)

4月22日(火)

(188)「民風作興は率先回村から②

「なまけ者を叱るのではない、朝寝を戒めるのでもない。良いとか悪いとか、勤勉とか怠惰とか、一切言うことを避けて、ただ自分の勤めとして巡回を続けて、寒くても暑くても、風雨のときでも休まなかった。そうして1、2か月もたつと、ようやく足音を聞いて驚く者が出てくる。足跡を見て不思議に思う者が出てくる。また、まともに出会う者もある。

それから村民同志の間に戒め合う気持や、うかうかしてはおられぬぞという気持が生じて、数ヶ月にうちに、夜遊び・ばくち・けんかなどはもちろん、夫婦の間にも小百姓の間にも、いさかい合う声が聞かれないようになった。」

米国生まれの日本育ち!

欧米との違いで、米国生まれの「セブンイレブン」の成長は今では「素人目線」の強さと賞賛されています。コンビニの原点は「便利さを売る」ことです。

大型ディスカウント店の攻勢で米国では成り立たないと見られていたコンビニですが、日本流のキメ細かい発想で生活変化に適応すれば成功する!ここに着目した鈴木敏文氏の慧眼、洞察力に唸ります。

消費者視線の発想で次々にヒット商品を開発、国際的に通用する普遍的価値を創造する「生活態」(後述)を確立しています。さらに地域の「コミュニティセンター」として、循環社会になくてはならない機能を拡大しつつあります。

3・11の大震災の時、多くの帰宅難民に休憩所を提供し、トイレを開放していたコンビニの姿はいかにも日本的な助け合いを象徴する美談になったのです。