二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(417)

4月4日(金)

(183)「変事に備える道」②

「外敵が来たとき、兵隊だけあっても、武器は軍用金の準備がなければどうしようもない。国ばかりではなく、家でも同じことで、万事ゆとりがなければ、必ず差しつかえができて、家が立ちゆかなくなる。

国家天下ならなおさらのことだ。人は、わが教のことを、むやみに倹約ばかりさせるというが、むやみに倹約するのではない。変事に備えるためなのだ。また、わが道のことを貯蓄ばかりさせるというが、貯蓄が目的なのではない、世を救い、世を開くことが目的なのだ。」

サイモン・シネックの「ゴールデンサークル」。

「ゴールデンサークル」(金の輪)はサイモン・シネック(英国の作家)が「リーダーシップとは何か」のテーマで、成功するリーダー、企業と失敗するリーダー、企業の共通点を分析して創ったものです。

「ゴールデンサークル」は人を感激させ、胸をときめかせてやる気を起こさせリーダー論として注目されています。著書に「WHYから始めよ!———インスパイア型リーダーはここが違う」(日経新聞出版社)があります。

「普通の人や普通の企業は『何をするか』から話をはじめ、運がよければ『どうやって実行するか』をほんの少し語ってくれる。

対称的に偉大なリーダーや優れた企業は、『何のためにそれをするのか』から始め、つぎに『どうやって実行するか』を語る。『何をするか』は最後にとっておく。」