二宮尊徳の「二宮翁夜話」に学ぶ(121)

1月29日(火)

(82)「陰陽を結んで相続する」②

「人類ばかりではない、動物はみんなそうだ。植物では、一粒の種が二つに割れて、その中から芽が生ずる。だから一粒のうちに陰陽があるようなものだ。そうして天の火気を受け、地の水気を得て、地には根ざし、空には枝葉をひろげて生育する。

すなわち*天地を父母とするのだ。世間の人は、草木が地中に根ざして空中に育つことを知っているが、空中に枝葉をひろげて土中に根をはることを知らない。空中に枝葉をひろげることも、地中に根をはることも、道理はひとつではないか。」(*当時の植物学の知識では、このような説明しかできなかった。)

「予言はなぜ当たらないのか」の続きです。

「農薬による癌の異常発生で寿命を縮める。核戦争の結果、核の冬が必ず訪れる。都市の荒廃は覆せない。酸性雨が森林をまるごと破壊するだろう。

石油とガスは間もなく枯渇し、銅、亜鉛、クロムなど多くの天然資源も同様。都市の大気汚染が深刻化する。新たな氷河期がやってくるなど。

これらの予言はことごとく間違っていた。40年前の予言と現実が数年ずれていたという話ではなく、まさに正反対。人口成長率は半減し、飢餓は滅多に起こらなくなり、作物収量は二倍になった。

寿命は世界で二十五パーセント延び、癌死亡率は低下した。核兵器は三分の二が取り除かれ、数々の都市が繁栄し、森林被覆度がやや増した。空前の世界的好景気で、貧困国が急速に豊かになるにつれ、不平等度が急激に下がった。」