森信三先生「一語一会」に学ぶ(274)

7月9日(月)「一語一会」。

「お金についての心がけとして、大事なことの第一要件は、たとえ金持ちになれなくても、金に困らぬ人間になること、そのためには社会の一員となった最初に『基礎蓄積』をすることでありましょう。」(幻の講話)

さらに述べています。

「金銭というものは、我われ人間には欠くことの出来ないものですが、同時に我われ人間は、そのために金銭の奴隷になってはならぬのです。それどころか、つねに金を支配し得る人間にならねばならぬわけです。

お金は人のために使ってのみ真のネウチを発揮すると言えましょう。自分の欲望を充たすだけに使うのは下であり・・・

お金は、原則としては『借りず、また貸さず』というのが良く、そのうち他人からお金を借りないということは家計の根本原則ですが、さらに他人に貸さないという事も、これまた非常に大切なことです。

・・・同時に貸した以上、返えるものと考えてはいけない——ということです。
それ故、この辺の腰のすわらぬ間は、たとえ人から冷淡と思われようとも、むしろハッキリ断るべきでしょう。

・・・『いかに親しい間柄といえども、お金の貸借は一切しないがよく』、でないと金が返らぬのみか、友情まで失うことになりがちだからです。

・・・金を貸す以上に気をつけねばならぬのは、他人の借金の保証人として受け判をしないということでしょう。・・・世に受け判ほど恐ろしいものはないと言ってもよいでしょう。」(女人開眼抄)