「一日一語」から「生き方」を学ぶ(5

 

112日(火)の「一日一語」。

 

「死の絶望に向かってボールを投げつけ、そのはねかえる力を根源的なエネルギーとしながら、日々を生きぬく人物の生きざまは、げにも凄まじい。」

 

「余命数ヶ月」と宣言された人が、なお力強く生きようとする、執念にも似た生命の力を想います。

 

寺田先生「あとがき」のです。

 

それゆえ先生の門下に人びとの中から、将来、日本教育再建の「いしずえ」となる人々が、必ずや輩出することを堅く信じて疑わないのであります。

 

また先生は、内にはふかく涙を堪えられた大慈の方であります。しかるに先生は自己に対しては厳しいご日常である上に・・・

 

もの事に対して叡智の透徹を期される点からして、わたし共はややもすれば先生の内に秘められた大慈のお心を見過ごしやすいのであります。

 

毎日山積みする書信の返事を、著述以上に思念して、すべてに優先せしめている学者思想家が、今日はたして他にあるでしょうか。

 

また有縁の同志がものした原稿にいちいち目を通され、深夜もお厭いなくお読みになられて、「一語一涙」ともいうべき序文をものされる先生でもあります。

 

げに「偉大なるものは方向を与える」とはニーチェのことばだと言われていますが、先生は先見洞察の上で、接する人びとの行く手を照らし、

 

それぞれの人に、生きる勇気と喜びをあたえられる慈心懇情の方でございます。