森信三先生の「一日一語」に学びつつ(35)
10月22日(金)の「一日一語」。
「『世の中はなるようにしかならぬ、だが必ず何とかなるー』
もしこの『何とか』とうコトバの中に、『死』というコトバも入れるとしたら、これほど確かな真理はないであろう。」
論議の余地なく、まさに「人生二度なし」に尽きます。ちなみに死は「人生の総決算であり、永遠の決定で、生まれる前の状態にかえる」としています。
それでは最後に「報徳の道」を分かりやすくまとめた「報徳訓」を紹介します。表現は古い感覚ですが、じっくり噛みしめればよく分かります。
父母の根元は、天下の令命にあり。
身体の根元は、父母の生育にあり。
子孫の相続は、夫婦の丹精にあり。
父母の富貴は、祖先の勤労にあり。
我身の富貴は、父母の積善にあり。
子孫の富貴は、自己の勤労にあり。
身命の長養は、衣食住の三にあり。
衣食住の三は、田圃の樹芸にあり。
田畠山林は、人民の勤功にあり。
今年の衣食は、昨年の産業にあり。
来年の衣食は、今年の艱難にあり。
年々歳々、報徳を忘れべからず。