森信三先生の「一日一語」に学びつつ(11)

9月15日(水)の「一日一語」です。

「人間の真価と現世的果報とは、短い眼で見れば合致せずとも見ゆべし。されど時を長くして見れば、福徳一致は古今の鉄則なり。」

まさしく永い眼で見れば「天は常に公平なり」の感を禁じえません。ところで森信三先生が「推譲」について述べています。(不尽片言)

「尊徳の『分度推譲』の二割五分説は、西洋の黄金律(絵画における構図上の原則)に相通うものがあり、すべてが恩恵のうちに生きる私どもとしては、

報恩反始(先祖の始めを省みて恩徳を謝する)の根本原理とすべきでしょう。随ってそれを現代的に言うとすれば、もしその力において、

あるいは物において恵まれている人は、そのうちの二割五分前後を他に布施することをもって、人生を生きる根本原理とすべきだということです。」

「人道の根本は譲道」の続きです。

「鳥獣には間違っても譲の心が生ずることはない。これが人類と畜類の区別なのだ。田畑は一年耕さなければ荒地となるが、荒地は百年たっても自然に田畑になることはない。それと同じことだ。」

「・・・何ごとでも自然に任せれば、みんなすたれる。これをすたれないように勤めるのが人道だ。」

「・・・だから人たるものは、知恵はなくとも、力は弱くても、ことしのものを来年に譲り、子孫に譲り、他人に譲るという道をよく心得て、よく実行しさえすれば、必ず成功するに違いない。」