「四綱領」を今、どのように活かすのか(30)

8月20日(金)の「一日一語」です。

水鳥の朽木(くちき)に浮かぶ真白さを清(すが)しとぞ見つ 朝の汀(みぎわ)に

天地(あめつち)の明けゆく光ほのぼのと朝の河面(かわも)に わが見つるかも

「清々しい明け方の風景を捉えた名歌」とは寺田一清先生。最初の歌は白い水鳥の美しい姿が見えるようです。

「天地」の歌は夜明けの太陽がまぶしく河面を照らしている光景が目に浮かびます。

さて、勤労の次は「分度・推譲」の「分度」です。

結論から言えば、「分度」を立てなければ何事も始まらない、成就することはできないということです。

「夜話」(6)「徳に報いる出発点」は「分度とは何か」について伝えています。

「この徳行を立てようとするには、まず自分自身の天禄の分限をはっきり知って、これを守ることが先決だ・・・。」

「だれでも入るを計って天分を定めて、音信贈答も義理も礼儀も、みんなこの天分の内でするがよい。分内でできなければ、一切やめるがよい。」

「あるいはそれをケチだという者があっても、それは言うほうの誤りなのだから、気にかけるでない。」