企業(家業)永続の秘密はどこにあるのだろう(1)

本日から「企業の永続」を探る「特番」です。過日、粟津温泉の法師(四十六代 法師善五郎社長)を訪ねました。718年(養老2年)創業の「世界で最も歴史のある名宿」(ギネスブック)です。

「企業寿命は30年」と言われた時代から、さらに短命化を続けるなか、1300年に及ぶ歴史は驚異的であり、創業は「日本書記」が完成する2年前です。

同社は最も権威のあるプライベートクラブ「エノキアン協会」(本部パリ)に加盟していることもあり、かねてから訪ねてみたいと楽しみにしていたのです。

その心は企業の命題である「永続性」に関し、法師さんは必ずや大きなヒントを提供してくれるであろうとの期待感です。

信じられない永続のカギは果たしてどこにあるのでしょう。その秘密を解明する前に、法師さんを知ることになった経緯をお伝えしなければなりません。

「2000年のきもの需要予測調査」(1989年実施)の中で、野村総研さんが提示したきもの企業(家業)の在り方のひとつが「エノキアン企業」でした。

一般的にはほとんど知られていないのが「エノキアン協会」です。その詳細は「検索」してください。少々紹介しましょう。

「エノキアン」とは、エノク(Henok)に住む人々という意味。

エノクとは『旧約聖書』に記された人物名であり、同時に世界最初の都市名だとのことです。人物としてのエノクはアダムの孫で365歳まで生き、

多くの子孫を残し、神とともに栄えて、史上初の都市の名には彼の名が与えられたとされています。