10ヶ月間の「まとめ」に代えて(21)

昨年の秋から流通業界、特にきもの、ジュエリーマーケットは需要の大幅減少から生き残りをかけた熾烈な販売競争、資本競争を強いられています。

こうした環境のなかでも「日本型」に徹した堅実商法は時代の変化に適応し、顧客の支持を得て安定した経営を続けています。

「日本型専門店」のモデル店で昨年の11月懸案の社長交代を無事に終え、会長に就任したM店のご夫妻は最近の手紙でホットした心境を綴っています。

「おかげさまで昨年、金婚式を迎え、創業75周年で社長交代を果たすことができました。本当にホットして心安らぐ日々でございます・・・」

「バトンを渡すことができたことを本当に・・・おかげさま、おかげさまで多くの方々のご支援の賜であると心から感謝しています」

「その記念催事には下島さんにいろいろご指導をいただき、無事に成果を出して終えることができました」

「・・・私どもが夢中で頑張ってきた時代とは異なり、今は変化が激しく私共の力ではどうにもなりません」

「今は店でお客様とおしゃべりをしたり、お茶くみとして役に立てるくらいです・・・店を愛していることに変わりはありません」

「社員にも恵まれた私たち夫婦は夫婦だけの力以上に大きな力に助けられ、真面目に地域の方々に愛される店をと・・・続けて来られて幸せです・・・」。

もっともこうした地道な社長交代例は業界では珍しいことかもしれません。無借金経営を貫き、地域の顧客の信頼があればこその見事な継承劇です。