再生への「革新プログラム」(37)

日本和装さんが「四ヶ月間きもの無料着付教室」を開催し、全国の各地で人気を呼んでいるのは何を物語っているのでしょうか。

もちろん同社の「無料着付」講座の産地研修と称する講座内容に対して、業界内でも賛否の両論があるのが現実のようです。

賛否にはそれぞれに一理があります。しかし着付けの登竜門として「無料」であることが女性たちの「人気を集める要因」であることは確かなことです。

もちろん講座を受け、最後にガッカリしたという声も否定できません。つまり「無料システム」に誤解を生じやすい点があることは否めないからです。

「無料着付教室」に批判的な声はこの点に対する疑念であり、永続的なシステムとして極めて重要な問題を含んでいると言わなければなりません。

少なくとも「教室」と「販売」は別のサービス情報、機能として見るのが大方の考え方ではないでしょうか。最終的な判断を下すのは消費者です。

今ここで「無料着付教室」に注目したいのは、きものへ関心を持ち、着付けを習いたいと思っている女性がいかに多いかという、この一点です。

こうした潜在的欲求に着目し、産地メーカーの協力により「無料着付」を事業化し、軌道にのせた経営手腕には脱帽のほかはありません。

一方で「無料着付教室」が話題を呼べば呼ぶほど、女性たちの潜在的欲求に応えられなかった専門店の怠慢も反省しなければなりません。

「着付け教室を開催しているが、生徒が集まらない」、という店もあります。それなら「なぜ集まらないか」を考え、やり方を変える必要があるのではないでしょうか。