再生への「革新プログラム」(23)

オバマ新大統領は注目の就任演説の冒頭で、ブッシュ政権の犯した過ちを「一部の者の強欲と無責任の結果」ではなく、「我々全員のおかした結果である」と語っています。

その上で「新しい国づくり、再生への責任」を訴えた姿勢は、欧米型ではなく、いささか仏法的、東洋的な発想のように感じたのです。

きもの文化を崩壊に陥れた本質的な誤りについても、業界関係者はお互いの責任としてこれを確認するところから出発しなければなりません。

すべては生活者の要望に適応できなかった「モノ売り型」の自己中心性、非時代性であり、人間の強欲性がもたらした悲劇と呼ばなければなりません。

商人が商人の心を失い、マーケティングの基本原則を無視して強引な販売手法に陥った誤りから学ばなければ、同じ誤りを犯かすのが人間の性(さが)であり、革新は単なる観念に終わりかねません。

今や問題の本質は明らかです。「商人回帰」、「マーケティング回帰」の視点かマーケットを創造することは決して難しいことはではありません。

それなくして生活者の信頼を回復することはできないのです。すなわち「きものが着たい」「着付けを習いたい」、と願っている女性たちの夢を実現することです。

そのために女性たちがきものと出逢える「きっかけ」をつくり、お役に立つことがきものフアンづくりへの道につながっているのです。

メーカー、問屋、小売業、加工業がまずは生活者の視点に立ち、その上できものフアンづくりへ英知を傾け、新しい仕組みづくりへの行動を開始するときなのです。