再生への「革新プログラム」(17)

戦後のわが国は敗戦から起ち上がり、数々のマイナス要因を解決し、結果的にはすべてのマイナスをプラス要因に変えることで成長を遂げたのです。

たとえば「国土が狭い」「人口が多い」「中小・零細企業が多い」「島国だ」「後進国だ」などなど。これらのマイナスを克服してプラス要因へ変えることで成功したのです。

物事には必ずプラスとマイナスがあります。すべてがマイナス、すべてがプラスはあり得ないことです。マイナスがあるからプラスになり、プラスはマイナスに転じます。

きもののマイナス要因もプラスに変えることは可能です。実態はマイナス要因の未解決が生活者と遊離する要因になったのです。称して「消費者のきもの離れ」(真実は「業界の消費者離れ」です)。

指摘されているきもののマイナス要因は周知のとおりさまざまです。

1. 「値段が高い」 2. 「着る機会がない」 3. 「一人で着られない」
4. 「活動的でない」 5. 「知識がない」 6. 「しきたりに拘束される」などです。

これらのマイナス要因を解決して生活者の要望に応えていくのが「モノからコト」を創造するマーケティングであり、「ライフスタイル型」の発想です。

そのために今一度、きものに対する日本女性たちの本音意識に注目しなければなりません。この数年のきもの調査データが伝えることです。

マーケットが縮小していくなかでも、「きものを着たい」という潜在的な欲求を持ち続けている女性は、今なお全体の80%前後に達するということです。このデータは信じられない事実です。