独自の経営方針を確立するために(57)

自店分析の最後は「客づくりの仕組み」を確立しているかどうかです。今まで見てきた経営理念、経営方針、財務体質、組織づくりはすべて目には見えない、まさに水面下の問題です。

これに対して「客づくり」はだれにも見える水面上の課題です。客づくりを成功させるためにこそ、今まで検討してきた「目に見えない四つのテーマ」が裏づけとして大切になります。

5. 店独自の「客づくりの仕組み」がありますか

客づくりは専門店にとって永遠のテーマです。最終的には暖簾を継承しながら自店の顧客(フアン)をどれだけ増やしていけるかという課題です。

「客づくり」の出発点は一人の新規客に感謝するところから始まります。「ありがとう!」、とお客様から感謝される商いの原点はここにあります。

その基本システムは1. 見込客の設定から新規客、2. 新規客から固定客、3. 固定客から顧客づくりへの流れを確立することです。

ちなみに「見込客づくり」は自店の客層を定める、そのライフスタイルが商品政策を決定する条件です。新規客から固定客づくりは「おもてなし」、顧客(フアン)づくりは店格、ストアブランドにかかっています。

客づくりの評価基準は下記のとおりです。

 1. 特別の仕組みはない
 2. 年に数回、決算市チラシなどを配布している
 3. 展示会、創業祭などほぼ月一回、確約催事を開催
  している
 4. 新規客づくり(振袖作戦など)に力を入れている
 5. きものを楽しむ会、メンテナンス、着付け教室
  などを実施している