独自の経営方針を確立するために(22)

お客様が専門店に期待し、要望しているのは明らかに「おもてなし」のプロ集団、自分を大切にしてくれる「おもてなし屋」さんです。

購入する、しないにかかわりなく「おもてなし屋」さんは、お客様の気持ちを大事にします。これこそ理念が現場に生きている土壌、風土の強さです。

購入したお客様だけを大事にするのは「おもてなし屋」さんではありません。同じように単価の高い商品を購入した人と小物を買った人を無意識的に区別していませんか?

専門店の経営方針は「おもてなし屋」さんを志向します。「おもてなし」こそ「地域になくてはならない専門店」を象徴する基本コンセプトでなければならないからです。

「おもてなし」は日本文化が誇る精神性の真髄(精神的サービス)であり、新しい専門店経営の主流になる「理念経営」(経営理念×ES×CS)の根幹と言っても過言ではありません。

「おもてなし」の心を基本にWeb活用による利便性、快適性、お買得性などの機能(機能的サービス)を加えることで、他店にない「独自のおもてなし」プランは完成します。

「おもてなし」は「目配り、気配り、心配り」の「三原則」に見たように自ずと経営者の生き方、人生観が反映され、それが「独自性」の原動力です。

顧客の支持が得られるかどうか、新規客から固定客、顧客へのポイントはまさに「独自のおもてなし」プランにかかっています。

目指すは見込み客の設定から新規客、固定客、さらに顧客を創造する独自の仕組みをどのようにつくり上げるかにかかっています。