独自の経営方針を確立するために(15)

月刊「Sakura」購読者の声は少なくとも専門店に「何屋さん」であってほしいかのヒントを提供してくれます。

余談ながら月刊「Sakura」の編集スタイルと購読者について、出版業界を代表するその道の専門家は、「ものすごく真面目な編集で購読者も優等生のような人が多いのではないか」と。

たしかにきもの、和文化に関心のある女性たちは世代にかかわりなく、非常に前向きで、飽くなき好奇心、向上心に富んでいる人たちが多いように思います。

特に強く感じるのは、「自分を理解してほしい」「自分を大事にしてほしい」「わがままを聞いてほしい」などの潜在的要望を持っていることです。

さらには行きつけのあの店、あの販売員に「相談して良かった」「購入して間違いなかった」という安心感、満足感を常に求めているようです。

こうした「安心感」「満足感」を提供していくことが、今求められている専門店の魅力、「店らしさ」にほかなりません。

同じような購買心理は広告調査でも明らかです。広告をいちばん熱心に見ている人は広告に掲載されている商品、あるいは類似商品を購入した人たちだということです。

彼女たちは自分が購入した「その商品」が非常に気になります。つまり購入した商品は「間違いなかった」「得をした」、という確認がしたいのです。

マーケットが成熟化した数十年前から弊社は「満足の五段階」を提唱し、顧客づくりで重要なポイントは購入前より購入した後だと指摘してきたのはまさにこの点です。