今日は、日差しが暖かくて気持ちの良い1日でした。

これからは、しばらく最高気温が10℃以上の予報ですので(20℃に届くかもと云う予報も)、しばらく心地良い日を送れるかもしれません。

 

昨日の夜、ニュース番組を見ていたら、小澤征爾さんの訃報を伝えていました。

私の様な、カビが生えた程古いクラシックファンならば、小澤さんが世界で認められ始めた頃から、その動向をリアルタイムで知っていると思いますが、それまであの閉鎖的な社会でホトンド認められていなかった、東洋人の指揮者が欧米で名を成して、メジャーオーケストラの常任・主席指揮者になったニュースに驚き、そのまま偉大な業績を積み重ねて後進の指導にも助力した姿勢に感じ入った日々を、今更の様に思い出してしまいました。

 

個人的にはそれ程多く、小澤さんの演奏に接した訳では有りませんが、当たり前にリスペクトしてはいましたし、その活動内容については何時も驚かされてばかりいました。

近年は、恩師の遺志を継いで始めた「マツモトキネン」の事業が、世界的にも認められて確固たる評価を得ているのは、小澤氏の熱意とそれに魅かれて力を発揮した、関係者や市民の皆様の賜物で、ここまで世界的に大きな地位を占める音楽祭は、日本では「マツモトキネン」が筆頭だと思います。

 

近頃は、何度か病気の報に接して嫌な予感をしていたし、ジョン・ウィリアムスが振ったコンサートに姿を見せた時には、その痛々しい姿に心が折れて直視できませんでした。

残念ながら、世界に誇れる日本人音楽家を惜しくも失いましたが、小澤さんに続くの多くの指揮者達が世界を舞台に活躍しています(小澤さんが切り開いた道ですね)、是非小澤さんの後を追ってより一層大きな存在として、世界・日本のクラシック音楽界を導く存在が、出て来てくれる事を祈念して、マエストロ小澤のご冥福をお祈りいたします。