今日は今年一番の寒い一日で、最高気温が10℃を少し上回っただけで、いよいよ冬本番と云った寒さです。

 

毎年話題としては面白く伺っている「新語・流行語大賞」が発表されて、今年は阪神タイガースの岡田監督「A.R.E.(あれ)」が選ばれたそうです。

まあ、私自身は中日ドラゴンズファン・プロ野球ファンですから、何の違和感も無く受け入れてはいますが、よくよく考えればこれで3年連続で野球界からと考えると(リアル二刀流/ショータイム→村上様)、少し首を傾げたくなってしまいます。

 

確かに、マスコミが様々の角度でファンの反応も含めて、「あれ」と云う言葉を頻用していましたが、これはあくまでも野球界に限った事であって、社会全体として今年を代表する言葉が3年連続で野球からと云うのは、どんなものなのでしょうか?

年間大賞と云うフォーマットでは無いものの、1991年から始まった同賞の歴代実績を改めて拝見すると、野球もありますがその他社会現象として飽きる程聞いた言葉が、様々の分野・業界から選出されており、何の不思議も感じられないのですが、近年に限って言えば野球を中心にスポーツ界の言葉が、多く選ばれている様です。

 

そんな事に思い当たり、少し真面目に考えてみましたが、社会・個人の志向の「蛸壺化」が言われて久しい現代、ひょっとすると多くの生活者が概ね理解して利用する流行語等、存在しなくなっているのではないか、そんな思いが強くなってきました。

併せて、選考なさる委員の方々の嗜好と云うか、興味のベクトルがどうしてもスポーツの方に向く(無難だから)、そんな傾向が強いのかもしれません。

 

まあ、目くじら立てて異を唱える問題ではありませんが、そろそろ「大賞」と云う概念が成立しない社会になっていて(成熟しているのか?)、いくつかの「流行語」が現れては消えて行く、そんな時代だと考えるべきなのかもしれませんね。

ともかくも、過去の上位ノミネート語を見ていると、当時の社会背景を思い出させてくれますので、とても有意義な表彰制度であるとは思っていますので(個人的にも楽しませて貰っています)、今の時代に合わせた選出を是非お続けください。