今日は、昨日程ではありませんでしたが、20℃近くまで気温が上がって、この時期にしては穏やかな暖かい一日になりました。

 

先日録画していた、指揮者ヨアナ・マルヴィッツのベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(Konzerthausorchester Berlin)首席指揮者就任記念コンサートをNHK-BSで拝聴しました。

 

指揮者のマルヴィッツは36歳とお若く、歌劇場でキャリアを磨いた才媛とは聞いていましたが、2つの歌劇場で音楽監督を務めて(大植英次さんにも学んだそうです)から、今年エッシェンバッハの後を襲って首席指揮者に就任したとのこと。

オーケストラの方は耳に馴染みが無かったのですが、調べてみたら元のベルリン交響楽団(と日本で云っていた)オーケストラだそうで、それならクルト・ザンデルリングに嵌っていた当時良く聴いていたし、何枚かCDも持っています(2006年から現行の名称に変更となったそうですが、ザンデルリング後聴かずにいたので、改名の件を存じ上げませんでした)。

 

さて演奏の方ですが、今年の9月3日に開催された本拠地コンツェルトハウスでのデビューコンサートで、プログラムがプロコフィエフ・ヴァイル・マーラーのそれぞれ交響曲1番と云う捻ったものでした(このコンサートから始まる!ってな意志が良く伝わります)。

演奏の方も、細身で長身のマルヴィッツが舞台に登場しただけで、何となく会場の雰囲気が明るくなった様に感じられて、演奏自体も切れ味の良い颯爽とした指揮ぶりにドライブされてか、3曲総てが気持ち良く仕上がっていましたので、聴いているこちらの気分も少しだけ軽くなった様に感じる、素晴らしいコンサートだったと感じました(実際に聴かれた方の投稿を拝見しても、とても好評だった様ですね)。

 

何事もそうですが、世代が変わって新しい動きが感じられるのは、とても気持ちの良いものです。

マルヴィッツも、シーズン中36本ものプログラムを予定しているそうですから、そのチャレンジ精神で素晴らしいオーケストラに一層磨きが掛かればと、大きく期待させてくれるコンサートでした。