縁切り寺の尼姫〜豊臣秀頼の娘 | 楡と桐

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こなみと申します。
ピアノや放送大学(人間と文化コース)の履修状況についてつらつら書いております。
数年前はゲームなどの感想を書いていました。思い出がいっぱいなので残しておきます。

昨夜読み耽っていた電子コミックの表紙。



豊臣秀頼の側室の娘

後の天秀尼の人生を描いた漫画です。


天秀尼は豊臣家唯一の生き残りの姫。

秀頼の正室であった千姫の養女として

寺に入れることを条件に助命され

8歳で鎌倉の東慶寺に出家したそうです。

(Wikipediaより)


物語は全3話構成で

作者により卵姫と名付けられています。

出家前の名、徳川忠長との悲恋など

創作部分も交えつつ

有名な会津騒動での活躍も描かれています。

※東慶寺の旧書院は千姫が忠長の屋敷を移築したものだとか。

歳の頃も近いし色々妄想できます。史実通りの行状だとドン引くけど…😅


昨夜調べ物をした際

会津騒動に触れてあったことから

久しぶりにこの漫画を読みました。

やはり面白くて寝るのを忘れてしまいました。


東慶寺は鎌倉時代より続く縁切寺で

離縁を願う女性のための駆け込み寺でした。

(現在は縁切寺というわけではないそうです)


家康より入山の際に望みを聞かれ

「開山より続く寺法を断絶されないように」と

答えたという逸話があるそうです。

幼くして戦乱の世をくぐり抜けた故に

強く思うところがあったのでしょうか。


女性を守るための寺法はあっても

一度事がおこれば容易に蹂躙される時代。

天秀尼は会津騒動でも寺法を守り

堀家の妻子を引き渡すことなく保護し

実力行使で寺を破ろうとする武士に対しては

大胆な行動に出ます。

創作かと思ったら、まさかの史実でした笑


鎌倉は大好きな街ですが

お寺に纏わる人物を知ってからだと

参拝がより楽しみになりますね✨

東慶寺、紅葉綺麗だろうな〜🍁

行きたいなぁ。


河村恵利さんの漫画では

時代ものも数多く描かれております。

建礼門院徳子と平教経

足利尊氏と弟の直義

大姫と木曽義高…etc

飛鳥ものの連載もされていました。

(明日香の王女)


当時私が中高生であったなら

日本史の成績は満点だったに違いないてへぺろ

史実ベースのため悲劇が多いですが

淡い淡い恋愛要素もあり、創作とはいえ

あり得たかもしれないと思わせる説得力。

口ゲンカをしている描写がとても好きです♡


ロマンシリーズを手放してしまったことを

後悔し、電子コミックで揃えたくなったのですが

紙の本のほうが読み返しやすいのです。

復刊してくれたら一番良いのですが、現状は

全巻セットとなると中古で入手ですね…

(早速ポチりました)