3 19 詩集 返答詩集 日記詩集 おまけトーク(ブロックに対してのあれこれ) | 私にとって詩を描くことは祈ることと同じ。それを私は希望と呼ぶ。

私にとって詩を描くことは祈ることと同じ。それを私は希望と呼ぶ。

それは闇の中に見出した光
苦しみに絶望し 痛みに涙して
その零れた雫が奏で 咲いた花のような光
それは絶望に対する楔 そして世界への賛歌
言葉は連なり詩となり 詩は列なれば物語となる

詩集

 「囁き」


心は悲観している
不安は努力を全否定する
過去の自分は消えたがっている

囁きは世界への怨嗟(えんさ)
大人たちへの憎しみ
自身への呪い


返答詩集
「勇気」


憎しみは空しさでしかない
苦しみは誰にも救ってもらえない痛み
悲しみは誰もすくい取れない雨粒

背負った過去は胸の中にしまい込んでいる
笑って生きていくなんて奇跡のよう

だから微笑む人はそれだけで救いのよう

許さない覚悟はあっていい
許されなくてもかまわない

許せない自分を責めていただけ
許せない自分を自身が許さなかっただけ

覚悟とは悲しみを終わりにするということ
手を放せばどこまで空高く行けるだろう

一つの星へ 太陽へ 光の先へ
心を抱く花のように

いつか光の下で
喜びに――触れるために


日記詩集
 「過去を許せる時が来るだろうか」


どこへ行けばいいのか分からない
一人きりの旅路

今という時間を生きてきた軌跡
思うようにいかないことばかりだった

溜息ばかりで 右往左往で
慌てて 焦ってばかりの道を歩む

予想外の出来事が前触れもなく訪れる
雨と光が降り注ぐ 未来のことなんて誰にも分からない

望んでない道を歩まなくてはいけないこともあった
しかたない これしかない 自分に言い聞かせていた
これでいい 無理に納得させて 迷っていた

ずっと立ち止まって 考えて 悩み抜いて 分からなくて
時間は容赦なく進んで 触れたものをぎりぎりで
どうにか選び取って 歩んできた

他人は好き勝手に言う
歩んできた決意も 道のりも

もう進めない
倒れそうになって
這(は)いつくばる

目の前のことで精一杯 先のことなんて考えられない 今日という道
自分の何が進んでいるかも分からないままに迎える 明日という一日
通った道が重なって 結んで 思いもしなかった 過去の景色

終わりを望んでいる旅路が
少しでも違っていたなら
もう少しだけ 続けたいと思えたかもしれない

後悔はあった 失望もした
葛藤もあった 絶望もした

思い出す過去も 思い出したくもない記憶も
思い出と 自分を 許せるようになれたらいいと思う

夜が訪れて 眠るたびに
ほんの少しだけ 自分を好きになれるだろうか
昨日よりも 自分を嫌いにならないでいられるだろうか

今日もまた 朝陽を迎える
新しい旅路を 行くように

 

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おまけトーク

人を好きになったことがない、という話について、ブロックとかトラウマがあるのではないか、とやたらと言われて、確かに傷つきはある。でも、傷ついてきたから今があるわけで、それでいいじゃないか、と思う。それを解決してどうこうするのを望んでいるわけでもないし、その痛みが私を守っている部分も、確かにあって。ブロックと言うと、外すのが正しい、見たいになりそうだけど、必要があってブロックがあるんだとしたら、それでいいんじゃないか、と思う。